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Bitcoin Unlimited(BU)とは

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Bitcoin Unlimited(BU)とは、スケーラビリティ問題を解決するためにブロックサイズを可変にする仕様のソフトウェアクライアントのことです。
 
BUは、ブロックサイズを調整可能にして、ブロックに記録できるトランザクションデータの上限を1MB以上に拡張する仕組みです。
ブロックに記録できるデータ容量が増えることで、トランザクションデータの詰まりからくる取引の遅延などの問題に対応しています。
 
BUが生まれた背景には、スケーラビリティ問題が深刻化していたことがあります。
スケーラビリティ問題とは、ビットコインのブロックサイズの上限が1MBに制限されているために取引手数料の増加や取引の遅延などが引き起こされている問題のことです。
仮想通貨の取引では、取引の記録(トランザクションデータ)が最新のブロックに書き込まれますが、このブロックに記録できるデータの量には限りがあります。
例えば、ブロックひとつにつき、20件のトランザクションデータを受け入れられるとします。
そこで100件のトランザクションが発生した場合、100件のうちの20件のトランザクションデータがブロック上に記録され、残りの80件はブロックに書き込まれることがなく、未承認のトランザクションデータとして、次のブロックに記録されるまでの順番待ちをしなければいけません。
ビットコインではブロックが約10分ごと生成されるので、上記の例だと100件のトランザクションデータがブロックチェーン上にすべて記録されるまでには約50分かかります。
近年の仮想通貨では、ユーザー数の増加などからこうしたトランザクション詰まりの問題が深刻化してきました。
 
そうした背景の中で、スケーラビリティ問題の解決に向けて、ユーザーを含めたビットコイン関係者の間ではさまざまな議論がされてきました。
解決策には、Segwitという方法と、可変ブロックという方法があり、議論が進むにつれてSegwitを推すビットコインコア派と可変ブロックの方法を推すBU派の対立が深まりました。
ふたつの方法の違いは、ブロックサイズの拡大の有無と互換性にあります。Segwitはブロックサイズを拡大する必要がなく、従来のビットコインと互換性がある仕様変更です。
対して、BUの方法はブロックサイズを拡大する必要があり、従来のビットコインと互換性がない仕様変更です。
この互換性の有無をともなう仕様変更のことを、それぞれ「ハードフォーク」「ソフトフォーク」といい、仮想通貨におけるハードフォークは通貨の分裂を意味します。
BUの方法はハードフォークにあたるもので、この方法が採用された場合に起こるビットコインの分裂が不安視され、各取引所からもこの方法を受け入れない旨の共同声明が発表されました。
結果的にBUは、取引所とビットコインコア派の反対やシステムの脆弱性から、賛同を得られませんでしたが、のちに誕生したビットコインキャッシュにその仕様が活かされています。

執筆者

Liquid編集部(基礎)

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