ビットコイン・コアとは、ビットコインのマイニングや取引などを行うためのオープンソースプログラムのことで、ビットコインの根幹を支えている技術です。
コアという名称の通り、ビットコイン・コアはビットコインの心臓部であり、ビットコインに関するさまざまなルールやポリシーを実際に動作するようにソフトウェアに反映させています。
ビットコインはサトシ・ナカモトによって提唱された論文が基となっていますが、これを実際に運用するために開発されたのがビットコイン・コアの始まりです。
その後、さまざまな課題や問題を解決するため、ビットコイン・コアは幾度となく改善されてきました。
実際にビットコイン・コアの中身を編集・修正する権限はごく限られた人間にしか与えられていませんが、これを非中央集権型ではないと考える人もいます。
しかし、あくまでもルールやポリシー決めは不特定多数のユーザーによってインターネットを通じて議論されており、ビットコイン・コアはそこで決められたルールを基に運用されることが前提となっています。
すなわち、ビットコイン・コアの中身は不特定多数のユーザーで議論し、限られたエンジニアが編集権限を持っているという形を取っているのです。
そして、ビットコイン・コアのソフトウェアの中身は公開されており、誰もが閲覧できるオープンソースのプログラムのため透明性の高い仕組みでもあります。
このように、ビットコイン・コアに関する改善提案は誰でも参加する権利があり、その意思決定プロセスもオープンで、本来の仮想通貨の姿である非中央集権型そのものといえます。
時には意見が対立し、グループ内での分裂から新たな仕組みを立て直そうとするグループが派生することもあります。
ビットコインキャッシュはその最たる例であり、一概にどちらの仕組みが良い・悪いと言えるものでもありません。
ビットコインに代表される非中央集権型の仕組みは、管理者がいないことで透明性が確保されるという大きなメリットがあります。
しかし同時に、意思決定まで時間を要したり結論が出ないこともあるというデメリットも存在します。
最終的にどのような形が理想であるかを全員で議論し合い、形にしたものがビットコイン・コアなのです。これはビットコインのような仮想通貨だけではなく、さまざまな事業の分野や組織体系をつくる際のヒントにもなり得るものです。
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