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バーン(Burn)とは

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更新日 : 2021年10月21日

バーン(Burn)とは、暗号資産(仮想通貨※)の運営者が保有している暗号資産の一部を永久に使えないようにする行為のことです。

バーンの語源は、「Burn」の直訳である「燃やす」ことからきています。したがって、日本語では「焼却」と訳されます。しかし、現実世界の紙幣とは異なり、暗号資産は燃やして処分することができません。したがって、暗号資産を使えなくするには運営者がバーンを行い、通貨の供給を制限する必要があります。

※資金決済法の改正(令和2年5月1日施行)に伴い、法令上「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されました。

 

バーンの目的・メリット

バーンは流通している暗号資産を焼却し減らすことで、主に当該暗号資産の価値を上昇させることや安定させることが目的となっています。バーンを行うことは暗号資産の需要と供給に直接影響を与えることができ、投資家には利益をもたらすとされています。

発行枚数に限りがある暗号資産をバーンすると、市場に流通する暗号資産の数量が減るので、暗号資産の希少性が上がります。暗号資産の価値は需要と供給のバランスによって決まるので、需要が変わらず供給が減ることは、暗号資産の価値上昇につながります。暗号資産の価格上昇は保有している投資家に利益を与えることはもちろん、更なる資金流入も期待することができます。

他にも、売れ残った暗号資産の処分やスパム防止のためにバーンを行うものや、価格の安定を図る目的で継続的なバーンを行うものもあります。

また、プルーフ・オブ・バーン(PoB:Proof of Burn)と呼ばれる、バーンの仕組みを利用した暗号資産のコンセンサスアルゴリズムも存在します。PoBでは、対象の暗号資産がバーンされて使えなくなったことを証明することで、バーンした暗号資産と引き換えに新たな暗号資産を発行するシステムです。
とはいえ、現状でのバーンの主な理由は暗号資産の価格管理がほとんどとされています。

 

バーンの実例

① ステラルーメン(XLM)
ステラルーメンは2019年、供給されていた全通貨の半分となる55,000,000 XLMのバーンを行い、ステラルーメンの価格は1日で約25%上昇しました。

② イーサリアム(ETH)
2021年8月に行われたハードフォーク “ロンドン” にて新しい取引手数料のプログラムが導入され、それ以降は毎分約2.3 ETHがバーンされていると報じられました。2021年9月には、初めてイーサリアムの24時間のバーン数量が発行数量を上回ったと報じられ、今後デフレ効果が長くは持続しないとされているものの、イーサリアムの継続的な需要増加にはつながっているとされています。

③ キャッシュ(QASH)
暗号資産取引所Liquidでは2021年7月に新しいトークンエコノミー導入に伴い、暗号資産QASHをバーンすることを発表しました。具体的には、流通していないQASHの50%、及び手数料として受け取るQASHの20~80%のバーンです。既にバーンは開始しており、こちらより焼却履歴を確認できます。バーンについての公式発表は以下のリンクをご確認ください。
https://blog.liquid.com/ja/202107-qash-updates

④ その他
・柴犬コイン(SHIB)
2021年5月、イーサリアム開発者のVitalik Buterin氏は「そこまでの大きな”パワー”は求めていない」と発言し、所有する柴犬コインの90%、約67億ドル相当をバーンし、暗号資産史上最大のバーンとなりました。
・ステーブルコイン
価格が一定に固定されているステーブルコインは、その価格を維持するために適宜バーンを行います。例えば暗号資産テザー(USDT)の場合、会社が1 USDTを買い戻すたびに1米ドルに交換され、当該コインはバーンされます。これによって1 USDT = 1米ドル を維持することが可能になります。

 

バーンの仕組み

上述のように、暗号資産は紙幣のように実際に焼却して処分することができません。したがって、暗号資産のバーンでは暗号資産を実質使えないようにすることで、焼却したものとして扱います。

バーンの具体的な手順は、誰にも管理できないパブリックアドレス宛に開発者が暗号資産を送金して行います。そして、アドレスの秘密鍵を誰にもわからない状態にすることで、暗号資産を取り出せないようにします。これにより、送金した暗号資産は事実上消滅したことになります。

バーンされた暗号資産が使えなくなったことを証明するために、ブロックチェーン上にはバーンした取引を記録します。ブロックチェーンの取引は改ざんが困難で、誰にでも確認できるので、取引の正当性が保証されます。このような仕組みで、暗号資産のバーンを行ったことを証明し、顧客から預かった金額に応じて新たな暗号資産を分配することで、新しい暗号資産に価値を持たせることができます。

 

バーンとロックアップの違い

バーンと似たような言葉に「ロックアップ」があります。バーンは “永久” に仮想通貨の一部を使えなくする行為であり、一度バーンした暗号資産は再度市場に流通することはありません。一方、ロックアップは運営者が “一時的” に仮想通貨の一部を使えなくする行為です。運営者による判断で、ロックアップされた暗号資産は再び市場に流通することが可能です。

 

まとめ

本記事ではバーンの仕組みや目的を、実例も含めて解説しました。暗号資産をバーンし、永久的に使用できなくすることによって、当該暗号資産の需要と供給が刺激され、価格の調整が促されます。バーンは暗号資産の価値を底上げするのに有効な策の一つとして意識されることが多いため、ぜひ今後は各暗号資産のバーンに関する情報にもご注目ください。

 

執筆者

I.Suenaga

東京都内の大学生。 Fintechについて学ぶ中で、新興国でのスマホを用いた金融サービスを知り、Fintech全体の社会貢献の側面に関心を寄せる。 特に暗号資産の可能性に魅了され、金融の民主化や今後考えられる様々なユースケースに期待を込め、自分が価値発揮できる部分を日々模索中。 最近はCBDCの浸透にも注目。

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