天井とは、仮想通貨における価格の最高値のことです。
「天井」のほか、「天井値」といわれることもあります。
ビットコインを例に挙げると、2017年の12月8日に記録した約230万円が最高値です。12月8日以降は価格が下がり最高値を上回らなかったので、2017年のビットコイン価格の天井は、約230万円といえます。
天井の考え方は、相場を観る期間によって変わります。
年、月、日、時間など、それぞれの期間の中の最高値が天井です。
天井は、それ以上は価格が上がらないポイントであることから、一般的に「売り時」のタイミングとされています。天井で売り抜けられればベストですが、「まだ価格が上がるのではないか」という期待から、売りの行動をとれない投資家も少なくありません。
天井を判断するのは非常に難しく、天井と思われる場面でも、さらに価格が上がることもあります。
反対に、価格がこれ以上下がらないポイントのことを「底」や「底値」と呼びます。
底で仮想通貨を購入できると、それ以降の価格は上がっていくため、買い時のタイミングとされています。
天井と底を判断するには、チャート分析が必要です。大口の投資家は、「テクニカル分析」や「ファンダメンタル分析」といった、深い知識と高度なテクニックを用いてチャートを分析し、天井を判断しています。
天井ができる前には、特に根拠のない大量の買い注文、いわゆる「イナゴ」が入ることが多いです。上昇相場でよく見られる現象で、「価格が上がっているときに買えば上がる」という一般投資家の心理が働き、イナゴの大群のように短時間で大量の買い注文が入ります。
そして、天井で仮想通貨を購入してしまうことを「高値掴み」といいます。
高値掴みをすると、その後価格が下がり、損失を出してしまう可能性が高いので、売却するに売却できない状況になってしまいます。
今後、最高値を更新する可能性はありますが、そのまま通貨を保有し続けるか、損切りをするかの判断は投資家次第です。
仮想通貨の価格は、仮想通貨を購入する人が増えれば増えるほど上がります。「大手取引所に上場する」「新機能がアップデートされる」「大手企業と提携する」といったポジティブなニュースが発表されたタイミングや、インフルエンサーと呼ばれる、価格に影響を与える有名人の動きによって、通貨に対する信頼感や期待が高まると、買い行動が集中し価格が上がります。
また、仮想通貨の発行枚数が減ると、市場に流通する通貨の数が少なくなるので、通貨の希少性が上がり価格が上がりやすくなります。
株や債権と同じように、仮想通貨も需要と供給のバランスで価格が変動していきます。
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