暗号通貨とは、暗号技術が利用されている通貨のことです。
公開鍵暗号やブロックチェーンでの電子署名、ハッシュ関数などの暗号技術を用いることで取引の安全性を保障しています。
現在、流通している仮想通貨はほとんど全てのものに暗号技術が適用されているため「仮想通貨」を指すのに「暗号通貨」という言葉が用いられることもあります。
様々な仕様をもった暗号通貨がありますが、基本的な性格として記録台帳の安全性や利用者による相互監視性といった特徴が挙げられます。
暗号通貨の主な仕組みとして、利用者の取引情報が一定間隔でまとめられた「ブロック」を時系列順につなげることで、改竄されにくい台帳を作り出すブロックチェーンがあります。
ブロックチェーン上に何者かが不正アクセスをしても、取引情報を書き換えるのは困難です。
なぜなら、ブロックに記録された取引情報を書き換えるには、いくつもの連なったブロックチェーン一つ一つの情報と合致させる必要があるからです。
また、ブロックチェーン上に記録される取引情報は「ハッシュ」と呼ばれる不可逆な文字列によって記録され、1つ前の取引の「ハッシュ」を用いて次の取引の「ハッシュ」が作成されます。そのため、取引情報を書き換えると、その取引の後の取引すべてを書き換える必要があります。こうした書き換えを行う場合、膨大な計算力が必要になるため、ほぼ不可能になっています。
最後に、暗号通貨と混同されやすい例として電子マネーがありますが、内容は異なります。
電子マネーは法定通貨をデジタル化したもので、仮想通貨のように価値が変動することはありません。
例えばICカードの場合には1,000円の金額をカードにチャージすることで、1,000円分の決済を行うことができます。
チャージした1,000円が10円や10,000円に変動することはありません。
つまり、法定通貨や法定通貨と同価値のデジタル通貨(電子マネー・プリペイドカード等)と暗号通貨は異なるのです。
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