ドミナンス(Dominance)とは

仮想通貨/暗号資産におけるドミナンスとは、その通貨が仮想通貨/暗号資産の市場全体でどれだけのシェアを有しているかを表す指標です。
ドミナンスは仮想通貨/暗号資産へ投資する際のひとつの判断基準として使用されます。
Dominance(ドミナンス)という英単語を直訳すると、優勢・シェア・占有率という意味になります。
仮想通貨/暗号資産ではBTCドミナンス(ビットコインドミナンス)が最も一般的ですが、ビットコイン以外のアルトコインにおいてもドミナンスはあります。
それぞれのコインのドミナンスはCoinMarketCapなどのグローバルチャートで確認することが可能です。
2017年以前は80%以上を誇っていたBTCドミナンスも2017年を境に徐々に低下し、2018年以降は40%前後のドミナンスとなっています。
BTCドミナンスが上昇し、アルトコインのドミナンスが低下している場合は、資金がビットコインに流れていることが分かります。
反対に、アルトコインのドミナンスが上昇し、BTCドミナンスが低下している場合は、アルトコインに資金が流れていることが分かります。
いずれのケースにしても、資金が特定のコインに流れるということには何らかの理由があります。
例えば、魅力的なアルトコインがローンチした場合です。
それまでビットコインを保有していた投資家は、アルトコインを購入するためビットコインを売却します。ビットコインが多くの取引所の基軸通貨となっていることもドミナンスが大きく変動するもうひとつの要因となっています。
また、取引所のトラブルもドミナンスに影響を与えるひとつの材料です。
2014年に発生したマウント・ゴックス事件や、2018年のコインチェックからのNEM流出事件など、仮想通貨/暗号資産の市場全体に影響を与えるニュースがあると、ドミナンスも大きく変動します。
ドミナンスに関わるもうひとつの重要な要因として、国による仮想通貨/暗号資産への規制があります。これは日本国内だけではなく、海外における規制も大いに影響を受けます。これまで最も影響の大きかったものが、中国による仮想通貨/暗号資産の取引全面禁止です。多額の中国マネーが仮想通貨/暗号資産市場から消えたことによって、仮想通貨/暗号資産そのものに対する悲観的な見方が広がり、ドミナンスにも大きな影響を与えました。
このように、仮想通貨/暗号資産におけるドミナンスは、市場全体の傾向を知るうえで重要な判断材料になり得るものです。
仮想通貨/暗号資産市場では日々さまざまな情報が入り乱れ、誤った情報が流布されるということも少なくありません。そのような状況の中でドミナンスのように客観的に判断できる材料は投資家にとって貴重な情報であり、市場全体の動向を分析するのに活用することができます。
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