エスクローとは、取引における仲介サービスをさします。
取引での決済の安全性を確保するためのシステムで、預託という意味をもちます。
もともとは、アメリカで不動産取引の決済を保全するためのシステムとして生まれました。仮想通貨においても、取引での決済の安全性を確保するという目的で導入されています。
売り手と買い手との間にエスクローサービスを提供する業者が入り、買い手から購入する分だけの代金を預かります。
そして売り手が買い手に商品を発送し、買い手が受け取ったことを確認できたら、エスクローサービス業者が売り手に代金を送金するという手順で取引が行われます。
売り手はエスクローサービス業者に入金されたことを確認してから商品を発送するため、代金が未回収になるリスクがありません。
また、買い手は代金を支払ったにもかかわらず商品が手元に届かないというリスクを避けることができます。商品が破損していたり注文内容と届いた商品とが異なったりした場合には、取引を中止してエスクローサービス業者から代金を返金してもらうことも可能です。
対面での取引であれば、商品と代金をそれぞれ同時に引き渡すことができるので、確実に取引を進められます。
売り手は商品を受け渡した対価として現金またはクレジットという方法で代金を受け取れますし、買い手は自分がほしい商品をその場で確認し、間違いがなければ直接手にすることができます。
しかし、オンライン上での取引の場合は互いの顔が見えませんし、商品も代金も直接の受け渡しができません。
「代金が支払われない」「商品が届かない」といったトラブルが簡単に起きてしまいます。
こうしたリスクを避けるためにつくられたのがエスクローサービスです。
売り手にも買い手にもメリットがあるので、ここ数年で実に広まってきています。
なお、仮想通貨の場合は、マルチシグネチャー技術を使うことで、第三者のエスクローサービス業者を介さずに売り手と買い手が直接エスクローの形で取引することができます。
仮想通貨のひとつであるリップルは、550億XRPを第三者機関に預けています。
リップル社が独断で、または悪意をもってリップルを市場に放出するとリップルが暴落し、通貨としての価値が急降下するのを防ぐ意図があります。
第三者機関に550億XRPをエスクローしていることで、保全されているという安心感を投資家たちに与え、市場における信頼を得ていると言えます。
QUOINE株式会社
仮想通貨交換業者 関東財務局長 第00002号
加入協会: 一般社団法人日本仮想通貨交換業協会/ 一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会/一般社団法人Fintech協会
お問い合わせ: support_jp@quoine.com
仮想通貨の取引を行う際には、以下の注意点にご留意ください。
- 仮想通貨は「法定通貨」ではありません。インターネット上でやりとりされる電子データです。
- 仮想通貨は価格が急落したり、ネットワークに問題が発生して突然無価値になってしまうなど、損失を被る可能性があります。また、価格変動の他に流動性・システム等の様々なリスクが存在します。各種規約・取引ルール等の内容をよくご理解いただき、ご自身の責任と判断で取引を行ってください。加えて、レバレッジ取引の場合は、必要証拠金の計算方法、証拠金率等レバレッジ取引の仕組みや、預託した証拠金を上回る損失が発生する可能性等特有のリスク等をよくご理解した上で取引を行ってください。
- 各取引の種類等に応じて所定の手数料をご負担いただく場合があります。
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