フルノードとは、トランザクションデータをすべて所有しているノードのことです。
すべてのトランザクションデータを検証に用いることで、仮想通貨ネットワークのセキュリティを高く保つ役割があります。
マイナーもブロックやトランザクションの検証を行うことから、フルノードとよく混同されますが、報酬を受け取ることができるマイナーと違って、フルノードは検証作業のみを行い、報酬を受け取ることはできません。
そもそも「ノード」とは、仮想通貨ネットワークに参加する端末のことです。ノードがトランザクションデータを互いに監視することで、不正な取引がないかどうかをチェックする役割を果たしています。
ノードの中には、すべての取引データをダウンロードせずに検証を行うSPV(Simplifie Payment Verification)や、すべての取引データを用いて、各トランザクションに不正がないかどうかを検証するフルノードがいます。
すべての取引情報をダウンロードするフルノードは、SPVと比べると取り扱うデータの容量が大きく、データの管理や維持に手間がかかるというデメリットがありますが、一方でプライバシー保護性能が高いといったメリットがあります。
フルノードはすべての取引データを所有しているため、ほかのノードに頼ることなく自分でデータの検証を行うことができます。
そのため、検証のさいにほかのノードにアドレス情報を伝達する必要がなく、プライバシー情報が漏洩するリスクがありません。
また、不正なブロックの生成を拒否できるので、悪意をもったマイナーによる不正な取引を防ぐことができます。
一方、SPVはフルノードのデータを参考にして検証を行うため、SPV単独で検証作業が行えるわけではありません。
SPVなど、軽量ノードのプライバシー保護性能が低いというわけではありませんが、SPVが検証作業を行うさいには、自分のアドレス情報をフルノードに伝達しなければならないので、そのさいにウォレットのアドレスなどプライバシー情報が漏洩してしまう可能性があります。
このように、フルノードはデータの維持・管理が困難というデメリットがある一方で、プライバシーの保護性能が高く、仮想通貨ネットワーク全体のセキュリティ向上に貢献できるというメリットがあります。
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