マウントゴックス社(MTGOX)とは、東京都を拠点としたビットコイン取引所のことです。
もともとは、世界的にも有名なカードゲームである「マジック:ザ・ギャザリング」のトレーディングカードをインターネット上で売買する取引所として2009年に設立されました。
その後、2010年にビットコイン事業に乗り出し、一時は全体の取引量の70%と世界最大の取引量を誇っていました。
しかし、2014年にサーバーがハッキングを受けていたことが判明し、115億円から470億円前後(ビットコインの価値により変動)に相当するビットコインが消失した事件が発生してしまいます。
事件当時、マウントゴックスの口座数は約12万7千件、顧客層のうちの多くは海外のユーザーでした。
マウントゴックスでは、ビットコインを円やドル、ユーロと交換する取引も行われていましたが、取引をしていた人の多くはビットコインを現金化せずに、取引所内に預けたままにしていたのです。
預けられていた顧客の資産情報は、ハッカーによって書き換えられてしまいました。
その結果、約470億円もの資産が消失してしまったのです。
また、マウントゴックス社は顧客資産をオンラインで管理するホットストレージという形で保管していたため、セキュリティ面の脆弱性も追及されました。
マウントゴックス社はこの事件を受けて破綻し、取引所マウントゴックスでのビットコイン払い戻しは停止しました。
のちに警察の調査が進んだ結果、外部の犯行だけでなく、内部関係者による犯行も疑われました。
マウントゴックス代表のマルク・カルプレス元CEOは、関与を否定していましたが、口座データ改ざんの疑いと業務上横領の罪で逮捕、起訴されました。
2018年現在、マウントゴックス社での取引を行っていたユーザーへの補填や詳細な発表は未だ行われておりません。
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