仮想通貨のリブランディングとは、ブランドや銘柄の再構築をすることです。既存の仮想通貨のイメージを一新することで、より多くの潜在的なニーズを掴むことが可能になります。改めてローンチするという意味も込めて、リローンチとよばれることもあります。
これまでリブランディングを行ってきた仮想通貨の多くは、その名称を一新したものも少なくありません。例えば、2015年にDARKCoin(ダークコイン)から改名したDASH(ダッシュ)、2017年にAntshares(アントシェアーズ)から改名したNEO(ネオ)が有名です。
特にDASHの場合、それまで良いイメージを抱きづらかったダークコインという名称を一新したことで、一気にマイナスイメージを払拭することに成功しました。まさにリブランディングの典型例ともいえ、同時に即時決済の仕組みを導入したこともあり、DASHという名称はそのイメージにマッチし、一気に浸透していきました。
その他に、記憶に新しいところでは、2018年2月にリブランディングしたLISK(リスク)があります。LISKという名称からの改名はありませんでしたが、ロゴが変更となったことでイメージを一新することに成功しました。
仮想通貨のロゴは名称と同じくらいの象徴的な存在であり、ロゴの変更はリブランディングにおいて効果的な方法といえます。
一方で、LISKという名称は「危機」を意味する「RISK(リスク)」を連想させ、改名しなかったことでマイナス要因に働いたという見方もあります。
このように、ブランドを一新するという目的のリブランディングにおいて、名称やロゴを変更する手法は一般的であり、リブランディング後のコインは軒並み相場が上昇することが多いです。
ただし、不動の地位を得るほどの人気や知名度を手に入れたコインの場合は、リブランディング自体が逆効果となることもあります。
ビットコインやイーサリアムがリブランディングをした場合、これまで構築してきたブランドの地位や知名度が低下することも十分考えられます。
そのため、決して全ての仮想通貨にとってリブランディングが有効であるとも限りません。
リブランディングを行う仮想通貨は決して多くありませんが、これまでの傾向を見てみると、リブランディング後は相場が上昇基調に転じています。
物理的に現物が存在しない仮想通貨において、コインの名称やロゴはイメージを左右する象徴的な存在です。リブランディングは仮想通貨にとって投資家の心理にも影響を与える重要な要素でもあります。
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