RIPEMD-160とは、ビットコインのブロックチェーンで用いられるハッシュ関数のひとつです。
「RACE Integrity Primitives Evaluation Message Digest」の略で、SHA-256とともに使われます。
オリジナルのRIPEMDのビット長は128ですが、RIPEMD-160はその名の通りビット長は160です。
ビットコインのブロックチェーンで、RIPEMD-160とともによく使われるハッシュ関数にSHA-256がありますが、こちらのビット長は256です。
ビットコインで使われるハッシュは、さまざまな場面で使われます。そのほとんどはハッシュ関数を重ねて使用するダブルハッシュで、SHA-256を2回適用したハッシュが使われます。
しかし、ビットコインアドレスなど、より短いハッシュ値が必要な場合は、1回SHA-256を適用した後にRIPEMD-160を適用したものが使われています。
この方式により、GPUでの計算がしやすくなり利便性が高まります。
ビットコインのブロックチェーンで使うハッシュ関数は安全でなければいけません。
あるメッセージをハッシュ関数に入力してハッシュ値を得られた時、そのハッシュ値をもった他のメッセージに変換できないという性質を弱衝突耐性と呼びます。
RIPEMD-160は弱衝突耐性を持っているため、安全性が高いと言えます。
SHA-2のうちのひとつであるSHA-256は、NSA(米国標準技術局)によって開発されていますが、RIPEMDはルーヴェン・カトリック大学COSIC(Computer Security and Industrial Cryptography)によって開発されたため、特許の制限を受けずに使うことができます。
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