ソフトフォークとは、ブロックチェーンに新しい検証規則を追加することによって発生する分岐のことです。
ソフトフォーク後に生成された新しい仕様のブロックは分岐前のブロックと互換性があることや、ソフトフォークによって発生したブランチは元のブロックチェーンへと収束する点がハードフォークとの大きな違いです。
ソフトフォークによる仕様変更をマイナーたちが支持することで、分岐したブランチがそのままメインのブロックチェーンとして採用されます。
逆に、新しい仕様をマイナーたちが支持しなかった場合にはそのまま既存のブロックチェーンが繋がっていき、分岐したブランチは元のチェーンに収束していきます。
完全に分岐することはなく、互いに互換性を有している状態で分岐するのがソフトフォークです。
ソフトフォークの代表例として、「Segwit」が挙げられます。
「Segwit(Segregated Witness)」とはビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために提案された手法の1つで、ビットコインのブロックを圧縮するための方法のことで、2017年8月24日にアクティベートされました。
ブロックサイズは現状のまま、トランザクションのサイズを小さくすることで承認されていないブロックが増加してしまう問題を解消しようとする方法です。
しかし、Segwitによる解決ではマイニングで得られる手数料が減少してしまうため、マイナーたちは懸念を示していました。
逆に、ブロックそのものを大きくしてトランザクションをよりたくさん処理できるようにしようという提案もあり、そちらは2017年8月1日にビットコインからハードフォークされたビットコインキャッシュ(BCH)によって実現されました。
仮想通貨がハードフォークされた事例として最も有名なのはThe DAO事件によって分裂したイーサリアムとイーサリアムクラシックです。
分裂する前の仕様で運用されているのがイーサリアムクラシック(ETC)、The DAO事件にて分裂したものがイーサリアム(ETH)です。
ソフトフォークとハードフォークはいずれもスケーラビリティ問題と深く関連しているトピックです。
スケーラビリティ問題については「スケーラビリティ問題とは」の記事をご覧ください。
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