ボラティリティとは、価格の変動性のことをさします。
仮想通貨は円やドルといった法定通貨よりも価格が上下に動くことが多いため、仮想通貨取引では頻繁に使われる言葉です。
「ボラティリティが大きい」という場合、その仮想通貨の価格変動の動きが大きいことを意味します。
ボラティリティが大きいほど、実際の収益が期待値よりも離れていくためリスクは高くなります。
逆にボラティリティが小さいほど、実際の収益は期待値に近い状態になる可能性が強いためリスクが低いといわれています。
ボラティリティには2つの種類があります。
ひとつはヒストリカル・ボラティリティ(HV)、もうひとつはインプライド・ボラティリティ(IV)です。
ヒストリカル・ボラティリティは過去の価格データから推察した値です。
ある一定の期間が経過した時、その仮想通貨の価値が何倍になっているかというデータを集めた場合の比率を指します。
どれくらいの期間のデータを集めるか、どれくらいの量の仮想通貨を対象とするかによってヒストリカル・ボラティリティの値は変わります。
インプライド・ボラティリティはその仮想通貨に将来どれくらいの価格変動が起こるかを表した値です。
主にオプション取引の場で使います。
価格の下落が権利価格の下落となるオプション取引では、価格変動が高いほど取引所が損を出すリスクも高くなるため、権利価格もつられて高くなっていきますから、とても大切な指標です。
仮想通貨のボラティリティは取引所によっても異なります。
つまり、各取引所で提示されるボラティリティの値は同じではありません。
たとえば、ビットコインのボラティリティはいくらかを見る場合、利用している取引所が出している数値を確認する必要があります。
ボラティリティが高いとリスクが高くなります。
予想よりも大きな損を出す可能性がありますが、その分大きく利益をあげる可能性もまた高いです。
特に短期的な仮想通貨取引でボラティリティが大きい仮想通貨を扱う場合、ハイリスクハイリターンだということは頭に入れておきましょう。
仮想通貨のボラティリティが法定通貨よりも高いことには、複数の根拠があります。
そのうちのひとつは、仮想通貨が法定通貨と異なり、価値の保証がされておらず、需要に応じて都度価値が変化するためです。
仮想通貨には株式のような配当もないため、価値を計るのが難しく、価値が変動しやすくなっています。
法定通貨でいう中央銀行のような監視体制がなく保証システムが未成熟という点では、投機に近いという意見もあります。
ただ、今後仮想通貨の実用化が広がり技術が開発されていけば、ボラティリティが低くなり日常生活に普及していく可能性があるでしょう。
QUOINE株式会社
仮想通貨交換業者 関東財務局長 第00002号
加入協会: 一般社団法人日本仮想通貨交換業協会/ 一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会/一般社団法人Fintech協会
お問い合わせ: support_jp@quoine.com
仮想通貨の取引を行う際には、以下の注意点にご留意ください。
- 仮想通貨は「法定通貨」ではありません。インターネット上でやりとりされる電子データです。
- 仮想通貨は価格が急落したり、ネットワークに問題が発生して突然無価値になってしまうなど、損失を被る可能性があります。また、価格変動の他に流動性・システム等の様々なリスクが存在します。各種規約・取引ルール等の内容をよくご理解いただき、ご自身の責任と判断で取引を行ってください。加えて、レバレッジ取引の場合は、必要証拠金の計算方法、証拠金率等レバレッジ取引の仕組みや、預託した証拠金を上回る損失が発生する可能性等特有のリスク等をよくご理解した上で取引を行ってください。
- 各取引の種類等に応じて所定の手数料をご負担いただく場合があります。
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