100億円以上のETHが動いた!市場へのインパクトは強烈!暗号通貨市場は、セリング・クライマックスはまだ先?

12月20日 週末向けひろぴーのcryptoテクニカル分析
【今週注目度が高かったトピックス振り返り】
- 過去最大のBTCロングポジションがさらに更新!
- プラストークンの資金移動は換金売りへ。
今週話題になったファンダメンタルの一つ、中国のポンジスキームコイン、プラストークン売却ウォレットから大量のETHが動き出したようです。
その金額は日本円にして116億円相当にのぼります。
ETHの時価総額から考えますと、超インパクトがある量です。
今週、大きく急騰したタイミングに乗じて、売りにぶつけようという魂胆でしょうか?
この影響を受けてBTCよりも回復力がなく、ETHは再び直近安値圏へと戻り始めております。
また先週のコラムでもご紹介した通り、世界のBTC現物ポジションのカバー先中心地であるBitfinex市場のBTCロング枚数がさらに上昇しました。
およそ47,000枚と市場最高の買い数量となりました。
出所:Trading View
逆に、ショートポジションも5,000枚→10,000枚にまで増加し、現在は7,000枚で推移をしております。
このポジションの傾きと買いの比率がここまで膨れますと、非常に危険です。
あまりにもバランスが悪く、70万円まで再び追い込まれた場合、大量のストップロスが付くでしょう。
まるで昨年の65万円割れから40万円台まで下落した値動きを想像してしまいます。
BTC市場にとっては大変ネガティブ要因です。今週末もレバレッジで戻り売りトレードを実践して行きたいと思います。
以下、分析に移ります。
80万円まで急騰も、買いの利食いは見られない?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
【採用テクニカル】
・一目均衡表
・オシレーター:MACD(通称:マックディ・エムエーシーディとも呼ばれる。)
日足分析です。今週は70万円台まで下落し、そこから大きく切り上げて上昇。
この上昇は、USDTが大量に発行されたことから、BTC急騰につながったと考えてよいでしょう。この発行を先回りして情報を掴んでいたプレイヤーの買いが貯まっていたのかもしれません。
しかしながら、すでに事後となり、結果は中途半端な上昇となりました。イナゴタワー作りには最高の小反発です。
次の70万円トライはブレイクする可能性が大きく出てきたのではないでしょうか。
週末は一目の雲をバックにコツコツ売っていきたい。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
一目均衡表で4時間足の戻りを見ていきましょう。
ズバリ、売りのタイミングは現在からになります。時間の経過と共に、雲は下方向に垂れていきますので、徐々に売りのプライスが下がっていくでしょう。
MACDも0.00ラインに推移していることから、4時間足チャートの上昇下落の圧力はニュートラルです。
相場が走りやすい起点ですので、下方向にいった場合は、トレンドが伸びやすくなります。
これはチャンスではないでしょうか。
78万円以上から、ショート戦略で。土曜、日曜にかけては77万円台ならば売り込んでも良さそうです。
ターゲットは70万円手前に一部利益確定を。
さらに65万円を狙ったトレードでスイングをしたいと思います。
プラストークンの打撃は本当に痛い!
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
プラストークンの影響は甚大です。まだ残骸があることから、ネガティブにしか反応しないでしょう。
14,300円のレジスタンスラインをバックに売りトレードは誰が見てもしやすいのではないでしょうか。
懸念点では、すでにダイバージェンスしていることぐらいですが-1,000をMACDが割り込めば、ダイバージェンスは否定され、まだまだ下方向に伸びていくことになります。
戻りは浅く、14,000円台半ばから
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
4時間足です。
もう少し余裕を持って引き付ける場合は、14,720円のレジスタンスラインになります。ちょうどBTCと同じように雲をバックに売りとなります。
何れにしてもここから+5%以内の上昇で売りを狙っていくべきだと考えます。
戻ったところは、プラストークンの売りが出てくるでしょう。さらに同じように狙っている戻り売りトレーダーは世界にも多いはずですから、必然的に上値は重くなります。
今週末は、BTCよりもETHのレバ取引を中心に仕掛けたいと思います。
ターゲットは1万円です。
XRPは20円割れ達成 変わらず売り継続で
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
当コラムでも今年はXRPをほとんど売りしか推奨しておりませんでした(笑)
ずっとテクニカル的に反転の兆しが見えないからです。
BTCやETHは最も近い、際立ったレジスタンスラインまでは到達していましたが、XRPはそれすら実現できておりません。22.50円をバックに売りでよいでしょう。再び20円を割り込むものと考えております。
ここ最近、売り方向の記事ばかりで申し訳ないのですが、ローソク足とテクニカルは素直です。市場の価格がつけば、相場の世界ではそれが「正」です。
Bitfinexの空前の買いポジションはいつ弾けるかわかりませんし、投機筋は必ず、このポジション比率を参考にこのポテンシャルにベッドをして、売りトレードを狙っているはずです。
Bitfinexの売りポジションも急激に増え始めていることから、新規の断続的な売りがさらに入ってくるでしょうし、売りポジション増加の余力を残しております。僕は当コラムで毎度お知らせしている通り、年末から年始の市場が薄いタイミングで仕掛けてくるのではないか?と申しておりましたが、その考えは変わりません。
今週末もレバ取引のみでショートトレードを継続したいと思います。トレードのご参考になれば幸いです。
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執筆者
ひろぴー
加藤宏幸(業界ネーム:ひろぴー)CXRエンジニアリング(株) 代表取締役であり、Trading View Japan Directorも兼任。FX・BTCトレーダー コラムニスト・ラジオ日経パーソナリティ等業界を幅広く活動中。Twitter: @hiropi_fx