上に行くと叩かれる!買いに偏り過ぎている時に起こる現象

12月27日 週末向けひろぴーのcryptoテクニカル分析
【今週注目度が高かったトピックス振り返り】
- フランスでも暗号通貨取扱いライセンス制度を導入へ!
フランスの金融庁は、暗号通貨取引所を営業するにあたって、日本同様に仮想通貨交換業者取得制度を採用するようです。
フランスでも金融市場規制局への登録が義務付けられ、厳格な審査の元、認可が下りるようです。
日本より細かい規制も整っているようで、取引所業者、仲介業者、カストディ業者と細かくランクが分かれているようでした。
日本もこのような詳細な制度に徐々にしていくことに期待したいですね!
さて、暗号通貨市場の値動きです。
昨晩、一時的に81万円付近まで上値を伸ばすものの、すぐに急落し、元の水準に戻りました。
ここ最近は78万〜80万円のレンジが居心地良いように見えます。
しかしながら、市場のポジションは尚も偏りすぎです。
先日もご紹介しましたが、
出所:Trading View
香港の取引所のBitfinex社の顧客ユーザー売買比率をグラフ化したものです。
依然として、ロングポジションが4万5000枚に対し、売りが4500枚と10倍もの差が生じております。
昨晩の下落も利益確定や捕まっているポジションの損切りも断続的に出てくるようで、上がったところは売られるように思えます。
11月から買いで入ったプレイヤーもほとんどが含み損を抱えている状態ですし、これ以上のナンピン買いも出てこないように思えます。
新規の売りが入ってくれば、それに混じって、ロスカットも増えますので、もうしばらくはダウンサイドゲームが続くのではないでしょうか。
月末のSQにより買い戻しには少し注意
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
【採用テクニカル】
・一目均衡表
・オシレーター:MACD(通称:マックディ・エムエーシーディとも呼ばれる。)
日足から分析していきます。
今年は、月末にBTCが上がる傾向が強く、最終週の金曜日にCMEの精算も行われやすいことから、もう一度だけ上値を試す可能性があります。
今晩の25時ですので、戻り売りを仕掛けるにしても、この後からの方が良いでしょう。
CMEの売買比率ポジションは、売りが6割と個人投資家と比べて逆の現象が起きております。
プロの投機筋は下サイドを狙っているトレーダーが多いようです。
おそらく、彼らもこの個人投資家のポジションの偏りには気づいているでしょう。
下方向を狙ったトレードが来週からまた加速するのではないでしょうか。
月初は逆にここ3ヶ月連続下落傾向にありますので、もしかしたら一段安が自然と発生するかもしれません。
サポートラインの71万円付近を割り込めば、一気にロスカットが出てくるものと思われますので、押し目買い戦略で狙われる方は短期でここをバックに回転させると良いでしょう。下落にベッドされる方は、今晩の25時を過ぎてから週末にかけて一目均衡表の雲をバックにショートポジションを作っていくと良さそうです。
レジスタンスラインは日足ベースですと84万円になります。
4時間足なら81万円をバックに。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
4時間足です。もう少しタイトに狙う場合は、昨晩の高値水準である81万円が意識されるようになるでしょう。
サポートは78万円です。SQを終えるまではここは割り込みづらそうですが、仮にここをブレイクするならば、下方向に1〜2万円は飛びそうです。
MACDを見てみると0ライン付近ですので、市場エネルギーはニュートラルです。トレンドが発生しやすい地合いであることは変わりありませんので、打診売り程度でこのプライスから成行ショートもありではないでしょうか。
ETHはBTCより弱い!
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
ETH日足分析に移ります。
先週のコラムでご紹介しました通り、プラストークンに関連するETHが100億円以上動きました。
このファンダメンタルが重しとなっているのか、BTCと比較するとだいぶベアな形状です。
戻りも弱く、ETHのショートトレード中心の方がさらに分があるのではないでしょうか。
MACDがダイバージェンスしているので突っ込んだところは売りたくないですが、丁寧に戻りを待つ展開でしょう。4時間足に時間軸を落とします。
14,400円からの売り狙いがベターか?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
おおよそ13,300円〜14,700円のゾーンで停滞していることがわかります。
今晩、SQでBTCの連れ高になったタイミングで売りを構えるとしたら、一目の雲あたりからの指値が良さそうです。
おおよそ14,100〜14,400円のゾーンで売り指値を個人的にはセットしておきたいです。
ここから13,300円割れを狙ったトレードを短期的に実施したいと思います。
ターゲットは安値の12,700円付近です。
この手前で一度半分ぐらい利益確定が良さそうに思えます。
XRPは22円から。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
最後にXRP分析です。
今年はひたすら下がっていった印象が強いXRPです。三角保ち合いを下に抜けてから、20〜22円でもみ合いが続いております。
反発力はいつもながら弱く、新規のフローが全く入ってきていないように思えます。今年は25円や20円をターゲットにして当コラムで配信をしてきましたが、引き続き年初も20円割れ方向で相場を見ていきたいと思います。
新規のフローがあまりにもない様子が鮮明でして、何かきっかけが欲しいところです。
まだXRP社からのロックアップ放出の断続的な売りは出てくると思われますので買い向かいたくないのが本音です。
こちらもトレードをするなら22円をバックに戻り売りでしょうか?
今週末は基本ベースをETH/JPYショートトレード中心に回す予定です。
ひとまず今晩の25時を超えてからのエントリーで考えております。
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執筆者
ひろぴー
加藤宏幸(業界ネーム:ひろぴー)CXRエンジニアリング(株) 代表取締役であり、Trading View Japan Directorも兼任。FX・BTCトレーダー コラムニスト・ラジオ日経パーソナリティ等業界を幅広く活動中。Twitter: @hiropi_fx