金融市場が急落で投資商品からキャッシュへ! 全てが売り戻される展開に?

2月28日 週末向けひろぴーのcryptoテクニカル分析
【目次】
- 今週注目度が高かったトピックス振り返り
- ビットコインは一目均衡表まで急降下
- 100万円か104万円か?
- イーサリアムは三角保ち合いから下降へ
- 27,500円までの戻りに期待したい
- QASHは間も無く押し目買いポイント?
【今週注目度が高かったトピックス振り返り】
- NYダウ1日の下げ幅過去最大
- 中国個人投資家からの換金売りが加速か?
株式市場は久しぶりの急落です。
NYダウ先物チャートですが、一日の下げ幅は過去最高を更新し、1000ドルを超える急落となったようです。
新型コロナウィルスの影響で、史上最高値からあっという間に下落しております。
世界の株式市場をはじめ、金融市場は軒並みリスクオフです。
ゴールドが目立った大きな上昇をしているのですが、ビットコインが冴えません。
リスクオフ資産としての地位を着々と確立をしてきましたが、本当にリスクオフにはまだ耐えきれないようです。
またファンドトレーダー仲間からは、一部、資金繰りに困った中国系投資家の売りが強く出ているのではないかと囁かれています。
先月から完全に経済が麻痺をしかけている中国は、次々と経営破綻に追い込まれ始めている企業オーナーが続出しているそうです。
持っていたビットコインやイーサリアムの換金にて、食い繋ごうという思惑から、現金化しやすいBTC売りが出ているのではないかと推測されております。
これは一理あると思います。
特に中国国内の外食チェーンや小売りチェーン店の業績は大幅に悪化をしているようで、資金繰りが苦しくなっている企業が多く出てきているのが現状のようです。
こういったバックグランドにより、実需の売りに耐えきれず、遅れて今週からBTCが急落した可能性はあるのではないでしょうか。
ビットコインは一目均衡表まで急降下
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
【採用テクニカル】
・一目均衡表
・オシレーター:MACD(通称:マックディ・エムエーシーディとも呼ばれる。)
日足分析です。
直近高値の115万円からフィボナッチを引いてみます。
あっという間の急落により、トレンドの半値戻しポイントまで下値を押してきました。
およそ93万円にサポートラインを引くことができ、まだ明確にはタッチしておりませんが、週末に一度、このポイントまでトライする可能性はあるでしょう。
一目均衡表の雲の水準まで到達はしているものの、ローソク足実体が雲の中で推移を始めた場合、このサポートラインは一時的には抜ける局面もあるのではないでしょうか。
MACDがデッドクロスし、すでに0.00ラインまで沈下しておりますが、ここから陰転してしまうと下落トレンドが強まる可能性が出てきます。
週末、100万円近くまで戻ったところは少しポジションを軽くしておく必要があるのではないでしょうか。先週まで強気でしたが、今週より弱気に転じております。
100万円か104万円か?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
4時間足に時間軸を落とします。
100万円の戻りと、もし大きく戻った場合の戻りの目処も模索しておきましょう。
シンプルに高値圏で推移していた下限ラインの104万円付近だと考えます。
このポイントまで上昇する局面が向こう1週間ありましたが、まず売りが入ってくると思いますので、一度ポジションの利益確定や損切りを入れた方が良いと思われます。
下落トレンドはまだ継続中なので、この水準まで回復するには確率は低いかもしれません。ですので、100万円手前からもすでにポジションを手仕舞い、104万円手前まで戻ったら、ポジションの半分以上を手仕舞い、押し目を狙う作戦のほうが有効ではないかと考えております。
今週末に限っては、一度保有ポジション量を落とし、再度チャンスを狙うことに専念したいと思います。
イーサリアムは三角保ち合いから下降へ
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
イーサリアム分析に移ります。
天井圏で形成中であった、三角保ち合いを下方向に抜けてきてしまった形です。
BTCより、ここ最近は回復力が高く、BTC→ETHの資本移動は如実でした。
この流れがまだ残っているのかは定かではありませんが、昨日の日足からの回復力をみますと、ETHは陽線で引けています。BTCより反発力があったことを示唆しておりますので、まだ可能性としてはBTCより残されているのではないでしょうか。
BTCの損切りを中心とし、ETHのポジションは残す方向で検討したいと思います。
27,500円までの戻りに期待したい
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
ETHJPY戻りの目処も考察しておきましょう。
レジスタンスラインの26,000円あたりの戻りは昨日の高値です。
27,500円まで上値を伸ばせますと、また上昇トレンドに戻ってしまいそうではありますが、さすがに一度、売りエントリーが増えるタイミングですので、ここらでポジションをスクエアし、再度押し目を26,000円からなどで入り直すと良いように思えます。
ETHのポジションスクエア率は低めでなるべくホールドを予定しておりますが、少し欲張るなら上記のトレードを狙いたいと考えております。
QASHは間も無く押し目買いポイント?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
最後にQASH分析です。
高値の7.42円をつけてからしばらく経過します。先に下落トレンドが早く始まっていたQASHですが今週の急落にはあまり大して付いてきていない印象です。
一目均衡表はまだ雲が陽転しておりますし。MACDも0.00まで戻しているだけですので、ここからの反転は上昇トレンドにつながりやすい地合いであると考えます。
買いエントリータイミングですが、この水準あたりか、または雲の上限をサポート役として勝負していくと良いように思えます。
押し目買い指値は5.25〜5.50円あたりのゾーンで拾っていくイメージです。
ただし、あくまでも今週末から来週にかけてはベアトレンド転換の可能性もまだ残されておりますので、BTCとETHは一定の割合、ポジションを解消して、再度押し目買いを狙うスタンスであることをお忘れなく、とお伝えしておきます。
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執筆者
ひろぴー
加藤宏幸(業界ネーム:ひろぴー)CXRエンジニアリング(株) 代表取締役であり、Trading View Japan Directorも兼任。FX・BTCトレーダー コラムニスト・ラジオ日経パーソナリティ等業界を幅広く活動中。Twitter: @hiropi_fx