株式市場より遅れて動くビットコイン、米ドルに資本が戻るフェーズなのか。

3月19日 週末向けひろぴーのcryptoテクニカル分析
【目次】
- 今週注目度が高かったトピックス振り返り
- 戻りがなさすぎるビットコイン
- 三角保ち合いを形成中だが・・・。
- イーサリアムは9,000円まで下落するか?
- 戻り売りはなし。絶好の買い場探しへ。
- QASHは2円台でじっくり待ちたい。
【今週注目度が高かったトピックス振り返り】
- 株も原油もゴールドも急落!米ドルが最強
パンデミック相場がここまで続くと、全てが売られます。
先週のコラムで指摘しました通り、すべての投資対象物が、一度キャッシュに戻る値動きをしております。
世界的な株安もそうですが、安全資産と言われた円ですら、ドル円が少し上昇しております。
そのほか、世界各国の通貨が売られているのはそういうことです。
米ドルと日本円の二人勝ちといった状況でしょうか。
先進国でもオーストラリアやニュージーランド、ポンドの急落も非常に危険な値動きです。
為替相場がまるでアルトコイン相場のようです。
今朝ほど、原油価格は20ドル近辺まで下落とサウジアラビアが本気を出して増産しております。OPEC諸国やロシア、米国になりふり構わず、いわばヤケクソ状態なのでしょう。安全資産のゴールドでさえも対ドルで急落しており、世界中の投資家のキャッシュフローが枯渇していることが丸わかりです。
新興国のATMにもドルの現物がない状態のようで、軽いパニックな地域も出始めております。
自国通貨安も相まって、すべての資産は米ドルへ、このフレーズはもう1ヶ月ばかり続くのではないでしょうか。
戻りがなさすぎるビットコイン
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
【採用テクニカル】
・一目均衡表
・オシレーター:MACD(通称:マックディ・エムエーシーディとも呼ばれる。)
BTCJPY日足から分析していきます。
42万円付近まで下値を押し、そして64万円まで回復するも、そこからまた50万円割れ、と徐々に下値を固めているような値動きになりつつあります。
大きな戻りの目処は70万円付近に引けるレジスタンスラインですが、すでにドル円相場が10円近くのボラテリティとなっております。ですのでBTCUSDとBTCJPYのレジスタンスラインやサポートラインの目安の差異は、±5%以上あると考えて良いでしょう。
かなりのズレだと思いますので、どちらかというとレジサポラインをゾーンエリアと捉えて、ぼかしたイメージでトレードしていくと良いのではないでしょうか。
またBTCは、これだけ急落をしておりますが、MACDのダイバージェンス現象は見られず、もう一段安を個人的には予想しております。
これらが発生後、そのタイミングで買い場を狙いたいところです。
4時間足に落として今後の値動きを予想します。
三角保ち合いを形成中だが・・・。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
先週の急落から市場が痛み過ぎているのでしょう。
三角保ち合いを形成中です。
1週間近く煮詰まりをしておりますので、あと数日〜1週間以内にどこかのタイミングでブレイクしていくように思えます。
直近のサポートラインは50万円、上値は66.7万円でしょうか。
MACDが0.00ラインまで回復しつつあります。現在の小動きが続けば、あと1日で0.00まで戻るでしょう。
MACDが0.00ラインまで戻るとその時間足での上下方向に動くパワーバランスはニュートラルになります。
トレンド再開の合図にもなりやすく、0.00ラインから再び動き出したトレンドは大きく動き出すことが多いです。
3連休は警戒をすべきではないでしょうか。
1時間足も参考までに見ておきましょう。
拡大バージョンになりますが、ここ3日間では上値の抵抗が約60万円付近に位置しております。このゾーンに差し掛かると、上を叩かれやすく、戻り売りの一つの目安としてトレードするにはありでしょう。
レバレッジトレードで、ショート戦略を考えます。レバレッジは0.3倍程度に抑えて、10%ぐらいの下落を狙うトレードで良いのではないでしょうか。
三角保ち合いの下限上昇ラインを割り込むと下落トレンドは加速しやすそうです。
イーサリアムは9,000円まで下落するか?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
ETH分析に移ります。
BTCより底堅く推移していたのですが、今回の急落から軟調です。昨年12月の安値まで割り込む始末で13,000円から31,000円まで駆け上がったものの、そこから1/3近くまで下落してしまいました。これは本当にひどいです。
昨年の安値の9,000円付近まで、残り30%です。
個人的にはここまで下落してきた場合、全力で買いを入れたいと考えております。
戻り売りはなし。絶好の買い場探しへ。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
BTC同様に、4時間足で三角保ち合いラインを引いてみました。
現在は、少し上方向に抜けてきております。しかしながら、結局BTCの値動きに左右されると思われますので、あまり参考にならないでしょう。
13,000円に乗せるあたりから上値が重くなり、叩き落とされるケースがよくみられます。
BTC60万円ラインとETH13,000円ラインを参考にしておくと良いのではないでしょうか。
アルトコインの戻り売りはボラテイリティが激しいので、見送ります。
深い押し目待ちで9,000円手前から買い指値の準備をしておきたいところです。
QASHは2円台でじっくり待ちたい。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
最後にQASH分析です。
2.82円を底値に反発力は比較的強いものとなっております。2日前に4円をつけてから反落、現在は3.50円で推移中です。
こちらもBTCとETHの下落を待って押し目買いをしたいところです。
気を取り直して2.8円、または2円ぐらいなどから思い切って買い指値を狙うもの良いでしょう。
2月の高値の7.40円付近を考えると大きく下落しました。絶好の買い場となるのではないでしょうか。
2円台前半から注視しておきたいところです。
今週末は、BTCの少額での戻り売り、そのほかは大きな押し目買いを狙うために指値の準備、このような感じでしょうか。
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執筆者
ひろぴー
加藤宏幸(業界ネーム:ひろぴー)CXRエンジニアリング(株) 代表取締役であり、Trading View Japan Directorも兼任。FX・BTCトレーダー コラムニスト・ラジオ日経パーソナリティ等業界を幅広く活動中。Twitter: @hiropi_fx