ハッシュレートは下落傾向、ビットコインは一度調整するか?

5月15日 週末向けひろぴーのcryptoテクニカル分析
【目次】
- 今週注目度が高かったトピックス振り返り
- ビットコイン、押し目はトレンドラインから。
- 92万円〜98.5万円ゾーンに集中
- イーサはトレンドラインを割り込み気味
- MACD 0.00での推移にもう少し時間がほしいか?
- リップルはイーサよりも弱気
- QASHは下降チャネルレンジで推移
【今週注目度が高かったトピックス振り返り】
- 半減期通過、ビットコインの価格は安定的
- 新型コロナウィルスの増加率は1週間で14.8%に減少
4年ぶりの半減期が12日に無事通過しました。
前々日に急落したものの、BTC価格は100万円前後で落ち着いてきました。
上記資料は、半減期後のハッシュレートです。
大きく下落しているのがお分かり頂けるでしょう。
2017年ごろから絶大な人気を誇ったBitmain社のマインングマシン、S9がこれにて仕事を終えそうです。
ビットコイン市場にて、S9のシェアは先月でもまだ20%を占める割合という統計が出ておりました。これらの稼働が今週末あたりから徐々に停止に追い込まれるでしょう。一時的にBTCにとってはベアです。マイニング競争が鈍化していくものと思われます。
またS9よりも後継機種を採用しているマイニング工場でも電気代によっては、赤字になるエリアが出てくるでしょう。ハッシュレートは最大レートからしばらく30%ほど下落して横ばい推移をするかもしれません。個人的な想定レンジですが、しばらく60-100Mレンジで推移するかもしれません。
・ 新型コロナウィルスの増加率は1週間で14.8%に減少。
また新型コロナウィルスの影響はさらに縮小をしてきております。
先週の金曜日の統計では約386万人の感染者数でしたが、1週間で増加率は14.8%となりました。それに対して、回復者数の増加率は124万人→156万人と、25%の増加率です。世界的にも第1波の出口戦略は見えてきたといって過言ではないでしょう。
日本国内は回復者の割合は61%を超えてきております。
死亡者を合わせると、65%以上が感染者から脱却していることになります。東京都の外出自粛規制は今月末に解除されるのではないでしょうか。
経済刺激策としての大規模量的緩和の恩恵は、暗号資産 / 仮想通貨市場も間違いなく恩恵を受けてくるでしょう。BTCブル目線は変えません。
ビットコイン、押し目はトレンドラインから。
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
【採用テクニカル】
- 一目均衡表
- MACD
日足分析です。
ターゲットの115万円超えのメインターゲットに変更はありませんが、大きく価格を上昇してきたため一度天井圏でもみ合いになるかもしれません。まだオシレーターのMACDは買われすぎのシグナルであるダイバージェンスも発生させておりませんし、トレンドラインを右に割り込んできてもおりません。
まだ押し目買いのチャンスはあるように思えます。
4時間足で細かくみてきましょう。
92万円〜98.5万円ゾーンに集中
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
4時間足で細かい押し目を考察します。
週末から来週前半にかけて押し目を形成するならば、92〜95万円あたりでしょう。もう少しアクティブに買いを狙うなら、サポートラインである98万5,000円前後のラインからです。または一目の雲のゾーンからと考えるならば95〜96万円でしょう。
この3エントリーに分割して指値注文を実施しておくことも良いのではないでしょうか。これらの価格帯に注目です。損切りは80万円割れで考えております。
イーサはトレンドラインを割り込み気味
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
ETHJPY日足分析に移ります。こちらのトレンドラインはすでに右に抜けてきており、上昇が一服しそうです。BTCと比較してトレンドが弱いことが明白となりつつあります。
よって押し目は19,200円のサポートラインをバックに深い押し目買いを狙いたいところです。アクティブな買いで入るなら20,000円手前からを想定しますが、今週末も先週同様に、そこまで注力しなくても良いでしょう。
4時間足でも分析しておきます。
MACD 0.00での推移にもう少し時間がほしいか?
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
4時間足に落とします。20,800円にサポートラインが引けました。
ETHのブルトレンド回帰を狙うなら、このラインから仕掛けてもありかもしれません。個人的にはBTCトレードに集中をしたいので、買い指値をするなら2万円程度から考えておりますが、この水準から勝負も根拠がありますので、ありでしょう。
MACDは0.00ラインとニュートラルな水準です。この前後で揉み合いが長引いた後のトレンド発生は、大きく相場が走り出すのでもう3〜4日待ってからのエントリーでも遅くないように思えます。
少し押し目を作った後、20,000-21,000円前後で揉み合いってくれると、トレードしやすくなってきそうです。やはり、少しステイでしょうか?上方向の目線は変わらずです。
リップルはイーサよりも弱気
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
XRPJPYです。こちらもトレンドラインを明確に右に抜けてきております。
5月1日を天井をつけておりますが、ロックアップ解放が大きな要因の一つでしょう。XRPは相場がよければ、おおよそ月初にロックアップを解放してくることが多いです。今回もその類となったのでしょう。チャート形状が崩れてきているので、買いは控えたいところです。
また今月末にかけて上昇をしたとしてもまた6月1日後に売り圧力が強まる可能性があるので、そのタイミングでショートを狙うのも得策でしょう。
XRPの買いは見送りで考えます。
QASHは下降チャネルレンジで推移
出所:Liquid by Quoine(リキッド・バイ・コイン)
最後にQASH分析です。
日足は下落チャネルレンジを形成中です。直近安値は3.25円まで。ダブルボトム形成を狙った買いを予想します。3.2円〜3.3円を買い場と考え、このチャネルレンジ超えを狙ったトレードですとリスクリワードが良さそうです。
ストップは2.8円〜3.0円割れでカットを。
ターゲットは3.72円越えを第一ターゲットに、4.20円付近までの回復を狙ったスイングトレードが良さそうです。
今週から来週に向けても基本的にはBTCトレード中心で考えております。
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執筆者
ひろぴー
加藤宏幸(業界ネーム:ひろぴー)CXRエンジニアリング(株) 代表取締役であり、Trading View Japan Directorも兼任。FX・BTCトレーダー コラムニスト・ラジオ日経パーソナリティ等業界を幅広く活動中。Twitter: @hiropi_fx