ユニセフが手軽に採掘(マイニング)できるソフトを配布
国連児童基金(ユニセフ)は、仮想通貨の採掘(マイニング)を活用し、シリア難民を支援するための資金を集めるプロジェクトを試験的に開始しました。
マイニングとは、膨大な処理を必要とする仮想通貨の計算に協力することで、新しい通貨を報酬として得るシステムのことです。
ユニセフが配布しているマイニングソフトをインストールして、マイニングを行うと、その報酬がユニセフに支払われます。
このプロジェクトの対象は、主にパソコンでゲームをプレイするゲーマーです。
ゲーマーに焦点を当てているのは、彼らが高画質のオンラインゲームをプレイするために使用している高スペックのコンピュータのリソースを活用できると考えられているためです。
また、高画質のオンラインゲームを楽しむために、グラフィックボードと呼ばれるディスプレイモニターに映像を映し出すための高度なボードを保有している可能性が高いことも理由です。
グラフィックボードを搭載した高スペックなパソコンがあれば、マイニングを行うことが可能になります。
2018年3月9日の寄付登録者は1,000人近くにのぼり、2月初めに開始されて以来、現在までに9,600ユーロ(約124万円)を超える資金の調達に成功しています。
これらの資金は教育や医療、衛生サービス、食料など、シリアの子どもたちを支援するために活用されます。
普段チャリティーとは無縁な生活を送っている人たちにもこのキャンペーンを通して、チャリティー活動に参加してもらいたいと考えるユニセフの意図も表れています。
参加するには?
「ユニセフ・ゲームチェンジャーズ」と呼ばれるこのキャンペーンに参加するには、前述したようにマイニングのソフトをインストールする必要があります。
使用される仮想通貨はイーサリアムで、ソフトはマイニング経験のない人でも手軽に利用できるようになっており、ユニセフ・ゲームチェンジャーズの公式サイトからダウンロード可能です。
パソコンにソフトをインストールすると、パソコンを使わないときにソフトがマイニングを行い、その報酬がそのままユニセフに送られる仕組みになっています。
ちなみに、このプロジェクトではマイニングによる募金だけでなく、すでに自身が保有しているイーサリアムを送信したり、クレジットカードで募金をしたりすることも可能です。
「ユニセフ・ゲームチェンジャーズ」は、3月31日まで利用可能な、期間限定のプロジェクトです。
仮想通貨で人道支援を行うという画期的な取組によって、仮想通貨のマイナスイメージが払拭されるのではと期待されています。
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