中国政府が仮想通貨をランキング化
2018年5月11日、中国政府は28種類の仮想通貨をランキング化して発表しました。「Global Public Chain Assessment Index(国際パブリックチェーン評価インデックス)」と名付けられたランキングによると、1位はイーサリアム、2位、3位には比較的新しい仮想通貨がランクインし、もっとも多くの取引量があるビットコインは13位でした。
中国政府はこのランキングの目的を、国内でのブロックチェーン技術促進のためとしています。中国では仮想通貨やICOの取引に非常に厳しい規制がされており、仮想通貨に否定的だという見方もありますが、ブロックチェーン技術活用の研究は活発に行われている国です。
実際、中国ではブロックチェーン技術に関する特許が多く申請されており、ブロックチェーンの国家基準作りも始まっています。それによると、いずれは中国の基準を世界の基準にしたいと考えているようです。
今回の格付けは、国内のブロックチェーン企業や研究機関の指針となり、今後中国がブロックチェーンで世界を牽引していくための一助になると期待されています。
ランキングの基準は?
今回のランキングでは、世界的シェアの高いビットコインが13位という結果になりました。逆にイーサリアムや新しい仮想通貨が高評価を受けたのは、今回の基準が原因です。
今回のランキングでは、技術、アプリケーション、イノベーションの3つが評価基準となっています。1位のイーサリアムはすべての基準で高い評価を得ていますが、ビットコインが高評価を受けたのはイノベーションのみで、技術とアプリケーションの部分では、あまり高い評価をもらえていません。取引量の多いビットコインですが、技術的な面ではすでに先進的といえない状況になっており、それが今回の評価につながったと思われます。
高評価を受けたイーサリアムは、取引量はビットコインにおよばないものの、契約を自動履行するスマートコントラクトなど、技術面でビットコインに勝るものを持っています。今回の評価も、そうした点が評価されたと考えられます。
格付けに関しては、2018年1月にアメリカのワイスレーティングが、ビットコインの評価をC+としました。似たような評価内容となった今回の格付けでも、仮想通貨市場から困惑の声が上がっているようです。
今後この格付けが市場にどのような影響をおよぼしていくのか、注目が集まります。
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