フェイスブックがブロックチェーン技術の活用を検討中
世界的なSNSであるフェイスブックは、今後の改革のひとつとしてブロックチェーン技術に関する研究を進めていくことを発表しました。もともとメッセンジャー部門の責任者であったデビット・マーカス氏が小さなチームを結成し、フェイスブックに活用していく研究を進めていくとしています。
フェイスブック社の創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏は、2018年の年明けに仮想通貨に関する技術を研究していく方針を掲げていました。ブロックチェーン技術を研究し、フェイスブックに有効的に組み込んでいけば、ブロックチェーンの信頼性が増すうえ、フェイスブックも新規ユーザーを獲得できると見込まれています。今回の発表は、その先駆けともいえるでしょう。
また、開発したプラットフォーム上で使用できる、独自の仮想通貨を発行するのではないかという見方もあります。
組織編成がされただけで、まだどのような取り組みを行っていくのか具体的になっていませんが、大手SNSであるフェイスブックの動向に注目が集まっています。
フェイスブックの仮想通貨への対応
今回ブロックチェーン技術の研究を発表したフェイスブックですが、2018年1月に、仮想通貨やICO(Initial coin offering:イニシャル・コイン・オファリング)に関する広告を全面的に禁止しています。理由はどの広告が詐欺で、どの広告が正当なものなのかを見極めることが難しいためです。ユーザーに与える影響を考えると、正当性を見極めてから禁止にするのではなく、すべての仮想通貨に関連する広告を禁止にする方が、万一のトラブルを防げると考えているようです。
一方で、ザッカーバーグ氏は、仮想通貨やブロックチェーンに寛容な姿勢を見せています。
現在、独自の仮想通貨を発行するのではと考えられているフェイスブックですが、もともと独自の仮想通貨である「フェイスブッククレジット」を発行していました。これはゲームやアイテムの購入に使うためのフェイスブック独自の通貨であり、日本では「フェイスブックポイント」と呼ばれています。フェイスブックがブロックチェーンの研究の中で、独自の仮想通貨を発行すれば、フェイスブックポイントに続く、新しい独自通貨が生まれることになります。
もし、独自通貨の発行がなかったとしても、ブロックチェーン技術はデータ保管の暗号化の部分で、フェイスブックに大きな影響を与えるとされています。新しいブロックチェーンの応用の仕方を模索する上で、フェイスブックのブロックチェーン技術の研究は外せない要素といえるでしょう。
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