リップル社が新しいスマートコントラクト「Codius」を設立
2018年6月7日、リップル社の元最高技術責任者であるステファン・トーマス氏が、新しいスマートコントラクトである「Codius」の立ち上げを発表しました。
Codiusはオープンソースのプラットフォームで、誰でも利用できます。最大の特徴は、特定のブロックチェーンに依存せずに機能することで外部サービスとの連携がしやすいという点です。プログラミングにも独自の言語を使用する必要はなく、JavaScriptやC++といった広く利用されている言語が使えます。
トーマス氏はCodiusを「ブロックチェーンの基本ソフト」と評しています。さらにトーマス氏が共同開発したInterledgerを利用することにより、異なる通貨間での取引も可能です。
ある投資家はTwitterで「Codiusの登場は、ビットコインやイーサリアムを時代遅れにするかもしれない。なぜならCodiusを利用すれば、ビットコインもイーサリアムも利用できるようになるからだ」と述べています。
「Codius」の詳細と設立の背景
スマートコントラクトを導入している仮想通貨といえば、イーサリアムが知られています。スマートコントラクトは契約を自動履行するためのものですが、イーサリアムのスマートコントラクトはシステムが複雑なため、ほかのシステムを取り入れて連携することが困難です。
Codiusの設立背景は、この「システム間の相互運用性の問題」を解決することにあります。
もともと仮想通貨はそれぞれが独立しているため、スマートコントラクトを実装したとしても、異なる通貨間の決済はできません。しかし、Codiusでは異なる仮想通貨の決済を可能にしたInterledger Protocol(異なる台帳間で通貨の移動を行うためのプロトコル)を利用することで、ほかの仮想通貨はもちろん、円やドルなどの法定通貨間との決済も可能になります。
今回、満を持して立ち上げが発表されたCodiusですが、構想そのものは2013年頃からあり、2014年にはホワイトペーパーも公開されていました。しかし、当時はスマートコントラクトがさほど注目されておらず、今回立ち上げを発表したトーマス氏も、スマートコントラクトがこれほど広く利用されるとは思っていなかったようです。
アーキテクチャを構築することが非常に困難と考えていたこともあり、Codiusの開発は一時中断されていました。今回の立ち上げは、それを復活させた形です。
多くの投資家がCodiusに注目しており「ビットコインやイーサリアムにとって代わるかもしれない」とまでいわれています。Codiusが今後広く利用されるようになれば、仮想通貨やブロックチェーンに大きな革命を起こすかもしれません。
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