【2018年】ビットコインATMとは。利用方法・設置個所・手数料・注意点について

ビットコイン人気が白熱する中、「ビットコインATM」というものが増えてきています。聞きなれない言葉ですが、今回はそんなビットコインATMの場所や利用方法、手数料や注意点などをご紹介します。
1 ビットコインATMとは?
ビットコインATMとは、ビットコインの売買を行うことができるATMのことです。
ATMといえば本来、銀行口座に預けてある現金を引き出したり、手持ちの現金を預けたりする機械ですが、ビットコインATMは現金ではなくビットコインの売買を行うものです。
基本的に24時間いつでも利用できます。
1.1 ビットコインATMって何ができるの?
ビットコインATMでは、主にビットコインの購入と出金が可能です。
ビットコインの購入とは、具体的には自身の現金でビットコインを購入することです。一方、出金とは、ビットコインを売って自身のウォレットに送金を行うことをいいます。
ただ、ビットコインは実体のない仮想通貨のため、デジタル上でのやり取りです。したがって、ビットコインATMを使うには、自身のスマートフォンやビットコインのモバイルウォレットが必要です。
2 ビットコインATMの使えるお店について
ここからは、ビットコインATMが置かれている場所をご紹介します。ビットコインATM は現在、全国に10台ほど設置されています。
2.1 ビットコインATMの設置個所
ビットコインATMは、東京都内に多く設置されています。
特に、銀座や六本木など、人が集中し、外国人観光客が多く訪れるお店が導入していることが多いようです。
東京都以外では、福岡市や新潟市など、比較的人の集まりやすい都市で導入しているお店があります。お店は飲食店だったり、ビットコインの取引所だったりとさまざまです。
しかし、2018年2月現在、法改正などによりビットコイン決済を一時的に停止しているお店や、登録住所に届くハガキの番号がなければ利用できないATMなどもあります。現在も利用できるかを事前に確認しておいた方がよいでしょう。
3 ATMの使い方
では次に、ビットコインATMの使い方について見ていきます。一般的なATMと少し使い勝手が違う部分もありますので、事前に使い方を知っておくとスムーズに操作することができます。
3.1 ビットコインATMを利用する際に必要なもの
ビットコインATMを利用する際に必ず必要になるものが、スマートフォンとスマートフォンにインストールしたウォレットです。ウォレットとは、ビットコインを保管しておくデジタル上の財布のようなものです。
ウォレットはスマートフォンだけでなく、パソコンにインストールすることも可能です。しかし、ビットコインATMを使うときは、その場でウォレットを操作しなければならないため、あらかじめスマートフォンにウォレットをインストールしておきましょう。
3.2 ビットコインATMでビットコインを購入する方法
ここからは、ビットコインATMを使ってビットコインを購入する方法について紹介します。ビットコインATMの操作手順は以下のとおりです。
- 1.本人確認をする(指紋認証・顔認証など)
- 2.購入ボタンを選択
- 3.希望購入金額を日本円で入力
- 4.お金を入れる
- 5.スマートフォンのウォレットのQRコードをかざす
まず、指紋認証や顔認証などで、本人確認を行います。
次に、ATMの画面に表示されている購入ボタンを選択します。ボタンを選択したら、購入したいビットコインの金額を日本円で入力しお金を投入します。
そして、最後にスマートフォンのウォレットのQRコードをATMにかざして完了です。ビットコインATMにもいくつかの種類があるため、必ずこの方法というわけではありませんが、基本的な流れは同じです。
3.3 ビットコインATMで出金を行う方法
次に、ビットコインATMでの出金方法について紹介します。こちらも購入と同様、非常に簡単な操作です。
- 1.本人確認をする(指紋認証・顔認証など)
- 2.表示されるQRコードを読み取る
- 3.出金したい金額を入力する
まず、購入のときと同じように本人確認を行います。
次に、表示されたQRコードをスマートフォンのウォレットを使って読み取ります。
最後に、出金したい金額をビットコインATMの画面に入力すると、現金を引き出せます。
4 ATM利用における手数料や税金
ビットコインATMを利用すれば、簡単にビットコインの売買を行うことができます。しかし、ビットコインATMの利用には、購入と出金の際に手数料が発生します。
また、ビットコインのトレードで利益を得た場合、所得として課税の対象となるため、その分の税金を支払わなければなりません。
4.1 手数料
ビットコインATMの利用は手数料が発生しますが、手数料の明確な金額は公表されていません。ATMの機種によっても違い、購入時と出金時でそれぞれ2%から10%程度の手数料が発生します。
4.2 課税対象
ビットコインATMを利用した取引で利益を得た場合、その利益は課税対象となり、その分の税金を納めなければなりません。
ビットコインの所得区分は雑所得に属し、総合課税という課税方法になります。総合課税とは、年間の所得を全て合算して、その金額によって税率が変わる課税方法のことです。そのため、ビットコインで得た利益は給与所得などの全ての所得に合算し、税金を納めなければなりません。
以下の表は所得税の税率をまとめたものです。
年収とビットコイン取引の利益を合わせた金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 9万7,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 42万7,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 63万6,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 153万6,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 279万6,000円 |
4,000万円超 | 45% | 479万6,000円 |
例えば、年間の給与が400万円で、ビットコイン取引による年間所得が100万円だったとします。この場合の計算方法は以下のようになります。
(400万円+100万円)×20%-42万7,500円=57万2,500円
つまり、上記で算出された金額を所得税として納めなければなりません。ATMでの売買に限らず、ビットコイン取引で利益が出た場合は、その利益に応じた税金を支払う必要があります。
5 ビットコインATMを使う際の注意点
簡単な操作方法でビットコインの売買が可能なビットコインATMですが、注意しなければいけないことがあります。
それは「自分のウォレットが必要」「身分証明書が必要」「営業を停止しているATMがある」の3つです。
5.1 自分のウォレットが必要
ビットコインATMを使うには、自分のウォレットを持っていなければなりません。例えば、取引所を利用してビットコインの売買を行う場合は、取引所のアカウントを作成すればウォレットがなくても取引を行うことができます。しかし、ビットコインATMの場合は、ATMとウォレットの間で送金を行わなければならないためウォレットが必ず必要です。
5.2 身分証明書が必要
ビットコインATMを実際に利用するときには、身分証明書は必要ありません。しかし、ウォレットや取引所のアカウントを作成するときに必要となります。運転免許証やパスポートなどを準備しておくようにしましょう。
身分証明書は郵送で送る必要はありません。スマートフォンのカメラで撮影をして、インターネットにアップロードをすることで提出することができます。
5.3 営業を停止しているATMがある
ビットコインATMは日本国内に10台ほど設置されていますが、中には営業を停止していて利用できないものもあります。ビットコインATMの運営会社のホームページには営業状況は掲載されていないため、実際に現地へ行き確認をする必要があります。
万が一、営業を停止していた場合は、取引所を利用することでインターネットからビットコインの取引を行うことができます。
ビットコインATMは簡単にビットコインの売買ができます。ただし、手数料がかかることやウォレットなどの事前準備が必要なことは認識しておくべきです。上手に利用できれば、とても便利なものとなるでしょう。
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執筆者
Liquid編集部
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