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ハードフォークとは。ビットコイン初心者でも分かりやすく種類や仕組みを紹介

ビットコインの取引初心者にとって、ハードフォークがどのようなものであるかわかりにくいかもしれません。

しかし、ハードフォークの概要を理解することで、実際にハードフォークが発生したときに臨機応変に対応できるようになります。

ここでは、ハードフォークの仕組みやハードフォークに関する最新情報をわかりやすく紹介します。 

この記事では、以下の点について解説しています。

1 ハードフォーク(分裂)とは

ハードフォークとは、コンピューターのプログラムを新しいソフトウェアとして一新することをいいます。

プログラムを新たなものへ変更する際に、アップデート前後に「互換性がない」ことが大きな特徴として挙げられます。

つまり、それまでに使用していたプログラムとは異なる、全く新しいプログラムに内容を書き換えるということです。

 

これに反して、内容を書き換えても以前の仕様が使える方法のことをソフトフォークといいます。

ハードフォークとソフトフォークに用いられるフォークとは、「分裂・分岐」を意味しています。

仮想通貨はブロックチェーン技術により成り立っており、ブロックチェーンにおける分岐もフォークと呼ばれています。

具体的には、ビットコインはハードフォークを行ったことで「ビットコイン・ゴールド」や「ビットコイン・キャッシュ」など、新たな仮想通貨が続々と誕生しています。

つまり、ハードフォークを行った場合、ハードフォークのもととなったビットコインや新たに分裂した「ビットコイン・ゴールド」など、それぞれが独立して存在することになります。

 

ハードフォークによって生まれた「ビットコイン・キャッシュ」に関しては、2018年1月で時価総額が4兆円を突破しました。

このように、ハードフォークから誕生した仮想通貨は驚異的に成長し高価値となるものもあり、世界中のトレーダーから注目を集めています。

 

2 ハードフォークの特徴

2.1 ハードフォークの必要性

ハードフォークは、通常は第三者のシステム攻撃などから守るために、仮想通貨のプログラムの弱い部分を強化することを目的として行われます。

 

また、利用者が増加することによって処理速度が遅くなる場合がありますが、それを防ぐためにハードフォークが行われることもあります。

例として、利用者が膨大な人数となり、取引速度の遅延が問題となったビットコインなどが挙げられます。

その他、大規模な資産流出が発生した際にもハードフォークが行われることがあります。

例えば、イーサリアムは以前にハッキングを受けましたが、ハードフォークを行ったことでハッキングを受けたことをなかったことにしたイーサリアムと、ハッキングを受けたまま記録することにしたイーサリアムクラシックにハードフォークしました。

 

ハードフォークは、仮想通貨をバージョンアップすることも目的とされるため、より快適に安全にトレーダーが取引できるようにする目的で、必要に応じて行われています。

 

2.2 種類

ハードフォークには、主に3つの種類があります。

 

1つ目は、計画的に行われるハードフォークです。

これは、プロジェクトの参加者がハードフォークが行われる時期や内容を前もって把握できるため、混乱をきたしづらいハードフォークであるといえます。

 

 

2つ目は、意図しないハードフォークです。

これは、コミュニティ参加者同士で考えが合わないことで内部分裂が起こることが原因とされています。

この場合のハードフォークは大きな混乱をきたしやすく、仮想通貨の価格にも大きな打撃を与えかねません。

そのため、意図しないハードフォークが発生した際には、情報を自分で収集し適切な判断をしていくことが重要になります。

 

3つ目は、新仮想通貨が派生したことにより起こるハードフォークです。

ビットコインをはじめとする仮想通貨のほとんどはオープンソースであるため、誰でも仮想通貨を生み出すことは可能です。

そのため、ハードフォークによって世界各国で新たな仮想通貨は続々と誕生しています。

 

2.3 ハードフォークの仕組み

ハードフォークの際には、仮想通貨の古いブロックチェーンのルールを新しい仕様に変更することが行われます。

具体的には、既存のブロックチェーンAから新しい仕様となるブロックチェーンBへアップデートすることを意味します。

ブロックチェーンAと新たなブロックチェーンBの両方が使われる場合と、既存のブロックチェーンAが使用されなくなる場合もあるため注意しましょう。

 

前述したブロックチェーンAとブロックチェーンBの両方が存在し用いられているケースが、イーサリアムとイーサリアムクラシックに該当します。

ブロックチェーンBからブロックチェーンAに仕組みを戻すことは不可能であり、ハードフォークは不可逆的な仕様の変更を意味しています。

 

2.4 ソフトフォークとの違い

ソフトフォークの特徴として、既存のブロックチェーンAと新たなブロックチェーンBに互換性があることが挙げられます。

ソフトフォークにおいて仮想通貨自体が分裂するようなことはなく、システムやトレーダーにも大きな混乱を与えません。

そのため、ハードフォークとは異なり、トレーダーが知らない間にもソフトフォークはさまざまな仮想通貨で頻繁に行われています。

ブロックチェーンAとブロックチェーンBはそれぞれに成長していきますが、互換性があるため、マイナーがどちらのブロックチェーンを優先するのかを決めることができます。

ビットコインを例に挙げると、通常ビットコインは1つのブロックには1MBの情報を保存することができますが、ソフトフォークの取引データを圧縮させるブロックの仕様変更により、短い時間でたくさんの情報量を処理することを実現しました。

しかし、ソフトフォークの仕組みが万が一正常に機能しなかった場合、ソフトフォークが撤回されハードフォークが行われることもあります。

そのようなケースが起こった場合には、仮想通貨市場とトレーダーに大きな混乱をきたす可能性もあることが示唆されています。

そのため、仮想通貨のソフトフォークが行われて間もない期間は、ハードフォークへの変更が行われる可能性もあるため、仮想通貨の動向をしっかりと確認しておく必要があります。

 

3 ハードフォークの対策

3.1 ウォレットで管理する

ハードフォークは、既存のブロックチェーンと新たなブロックチェーンの互換性が失われるため、仮想通貨をウォレットで管理することが重要です。

なぜなら、サーバークライアント型のウォレットやウェブウォレットを利用しておらず、アップデートを怠った場合にどちらかの仮想通貨が使用できなくなる可能性があるためです。

そのため、仮想通貨のアップデート情報などは、小まめにチェックすると良いでしょう。

そうすることで、ハードフォークが行われる際、送金トラブルやノードの集中化などにも早めに対処できるようになります。

 

3.2 BTC,BTUの送金を避ける

仮想通貨のハードフォークが行われる際に懸念されるのが、リプレイアタックと呼ばれるトラブルです。

リプレイアタックとはIT用語の1つで、不正侵入によって暗号鍵やパスワードなどを盗聴され、それらを利用することでトレーダーになりすまし、不正に仮想通貨を引き出されてしまうことです。

リプレイアタックに対する対策は万全であるとはいえず、コンピューターがブロックチェーンAとブロックチェーンBを別物として識別することができない可能性もあります。

その場合、新通貨と旧通貨で取引が2重になる問題が起こってしまったり、全く別のコインへ送金してしまったりするケースも起こります。

ビットコインアンリミテッド(BTU)は、ビットコインに関してハードフォーク対策を講じていません。

そのため、ビットコインのハードフォークが行われた場合には、システムが落ち着く2~3日間くらいはBTCとBTUの送金は避けることが賢明といえるでしょう。

 

4 ハードフォークに関連した最近の情報

仮想通貨取引所のLiquidは、ハードフォークが起きた際にトレーダーの資産を安全に保全することを2017年に明言しています。

イーサリアムがハードフォークされた2016年には、ハードフォークが行われる30分前から入出金の受付を停止し、トレーダーの混乱を軽減するよう努めました。

今後、ビットコインのハードフォークが起きた場合でも、同様の措置が取られます。

そのため、ビットコインを主に取引を行うトレーダーにとって、Liquidは安心して取引することができるという特徴がある仮想通貨取引所といえるでしょう。

2017年から2018年においては、ハードフォークによってビットコインから連鎖的にさまざまな種類の仮想通貨が誕生しました。

ビットコインがたびたびハードフォークをすることは、ビットコイン自体の市場価格を底上げしています。

これは、以前にビットコインがビットコイン・キャッシュへハードフォークした際に、ビットコインとビットコイン・キャッシュの両方の仮想通貨をトレーダーに付与したことがあるためです。

つまり、ビットコインを所持しておくことで、ビットコインがハードフォークした際に新たな仮想通貨を付与される可能性も期待できるということです。

ハードフォークが行われ新たな仮想通貨が誕生することで、市場で仮想通貨の価値が急騰する場合もあるでしょう。

そのため、仮想通貨全体の動向は小まめに情報収集することで、不測の事態を察知したり取引をより有利に進めたりすることができるでしょう。

執筆者

Liquid編集部

Liquidに関する様々な情報をお知らせします。

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