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ビットコイン決済の始まりはピザから?1万BTCでピザ2枚の歴史

メインイメージ

現在、ビットコインは決済手段としてさまざまな場所で使われています。カナダのケンタッキーがビットコインで購入できるチキンパックを販売したり、不動産もビットコインで購入できるようになったりと、今後もさまざまな場所で利用できるようになるのではと期待されています。

実は、世界初のビットコイン決済の対価は、ピザ2枚だったといわれています。

今回はこのエピソードについて、詳しく解説するほか、今日にいたるまでのビットコインの価格変遷や歴史も簡単に説明します。

1 世界初のビットコイン取引は2枚のピザだった

世界で初めてビットコインを使った商取引が行われたのは、2010年のアメリカです。

今でこそビットコインは1BTC=100万円以上で取引されていますが、2009年に誕生したばかりのビットコインは、当時それほどの価値がありませんでした。

そんな中、アメリカに住むエンジニアがビットコインに関する掲示板に「誰かビットコイン1万枚とピザを交換しないか?」と投稿したことが、最初のビットコイン取引だとされています。その呼びかけに応じた人が、1万BTCを受け取る代わりに、投稿者の家にピザを2枚届けました。

この取引が行われた2010年5月22日は世界初のビットコイン取引が行われた日として「ビットコインピザデー」と呼ばれる記念日になり、ビットコインの歴史を語る上でも重要な日となりました。

気になるのが、当時のビットコインのレートです。アメリカでのピザ1枚の価格は約10ドル(日本円で約1,100円)なので、この交換では、ピザ2枚である約20ドル(約2,200円)で1万BTCと交換した計算です。レートに換算すると、1BTC=0.22円となります。

2 現在のレートに換算すると

現在のレートに換算すると

この1万BTCを、現在のレートに換算してみます。

2018年3月初旬のビットコイン価格は、1BTC=約110万円。つまり1万BTCはその1万倍である約110億円の価値を持つことになります。

2010年当時ピザ2枚を届けて1万BTCを受け取った人が、現在もビットコインを持ち続けていたら、それは113億円の価値になっているのです。約2,200円から約110億円、というのは、およそ500万倍になった計算です。

わずか8年の間に、ビットコイン価格が驚異的なスピードで上昇したということがわかります。

 

3 簡易的なビットコインの価格変遷

ここで、ビットコインの価格変遷と歴史を簡単に振り返ります。

3.1 ビットコイン誕生(2008年~2010年)

2008年10月31日、ビットコインの生みの親であるSatoshi Nakamotoがビットコインに関する論文を発表し、ビットコインの概念が誕生します。

それから約2ヶ月後の2009年1月3日に、最初のブロック(ジェネシスブロック)が生成されました。このときに生成されたビットコインは50ビットコインです。

 

ビットコインに初めて価格がつき、法定通貨との交換レートが提示されたのは、2009年10月5日。日本円で1BTC=約0.07円からのスタートとなりました。

そして、2010年5月22日に、前述したピザ2枚と1万ビットコインの交換で、初めてビットコインが現実の決済手段として使われました。このときのレートは1BTC=0.22円でした。

2010年7月18日、のちに世界最大のビットコイン取引所となるマウントゴックス(Mt.Gox)社のサービスが開始します。このときの終値は1BTC=7円を記録しています。

 

3.2 初めてのビットコインバブル(2011年~2012年)

2011年に入り、日本に本社を置くティバン(Tibanne)社がマウントゴックス社を買収し、日本国内初のビットコイン取引所となるなど、徐々にビットコインの存在が認知され始めます。

 

2011年4月に米国の有名なTIME誌でビットコインの特集が組まれたあと、初めてのビットコインバブルが到来します。

同年6月には1BTC=1,400円台まで価格が急騰します。しかし、その直後にマウントゴックス社のハッキング被害によって多額のビットコインが盗まれ、ビットコインの価格は急落してしまいます。その後、2012年頃まで、1BTC=1,000円を下回る水準で価格が推移しています。

 

3.3 キプロス危機とマウントゴックス事件(2013年~2014年)

2013年にはビットコインの価格が一時期急騰しました。そのきっかけとなったのが、3月にキプロス共和国で発生した金融危機です。

キプロス国内の銀行が閉鎖されてお金を引き出せない事態に発展し、法定通貨(ユーロ)への信用が低下しました。それと同時に、国に縛られないビットコインの人気が高まりました。キプロス危機の影響で、ビットコインの価格は一時期1BTC=2万円まで高騰し、2013年の年末には1BTC=10万円を突破しました。

 

しかし2014年には、ビットコインの価格が急落する大事件が発生。それが、マウントゴックス事件です。世界最大級のビットコイン取引所であるマウントゴックスが経営破綻し営業を停止したことで、ビットコインの価格は1BTC=約1万8,000円という水準に逆戻りしてしまいました。

 

3.4 取引量が増えて右肩上がりの成長に(2015年~現在)

取引量が増えて右肩上がりの成長に(2015年~現在)

2015年以降、ビットコインはゆるやかに上昇を続けます。2016年3月にはDMM.comがビットコイン決済を始め、1BTC=約5万円の水準に。そして、ビットコインの価格は再び1BTC=10万円を目指して上昇していきます。

 

2017年1月5日、1BTC=約11万円の値をつけ、2013年のマウントゴックス事件前の最高価格を超えます。ビットコインが再び高値を更新したことがニュースなどに取り上げられ、この頃からビットコインや仮想通貨の認知が一気にお茶の間に広がりました。

これによって、ビットコインは完全に右肩上がりになります。価格が驚異的なスピードで上昇していき、5月に1BTC=30万円、8月には50万円、そして11月後半には大台の1BTC=100万円を突破し、12月には一時期1BTC=200万円まで高騰しました。

2018年3月時点では、1BTC=100万~120万円前後で推移しています。

 

4 まとめ

世界で初めてビットコインが決済手段として使われたのが、ピザ2枚の支払いでした。今では100億円という価値を持つ1万ビットコインが、たった2枚のピザを買うために使われたのです。

それほど、ビットコインの価値が現在にいたるまでに急激に上昇してきたことがわかります。ビットコインの価格は、急騰と急落の連続です。しかし、現在も右肩上がりに成長している過程を見ると、今後も成長性が期待できる通貨といえるでしょう。

執筆者

Liquid編集部

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