<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://q.quora.com/_/ad/f36e97ab990e4ac69c2734d14b05a7cc/pixel?tag=ViewContent&amp;noscript=1">

検索するキーワードを入力

仮想通貨におけるファンダメンタルズ分析を知る。テクニカル分析とどちらが良い?

株式投資において、どの株に投資するのかということを判断するための指標に使われるのが「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」です。株式投資におけるファンダメンタルズ分析では、投資を検討している企業の業績や財務状況をもとに、その企業にはどれだけの価値があるのかを分析します。

この記事では、株式投資とは異なる仮想通貨で、どのようにファンダメンタルズ分析を活用していくべきか紹介します。

1 ファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズ分析とは、経済活動の状況を示している基礎情報をもとに、その価値を分析することをいいます。

例えば、投資したい企業を見つけたとき、「今の株価は企業の価値と照らし合わせて適正なのか」調べてから投資することで、リスクを避けることができます。

企業の本質的な価値の指標となるのは、財務状況、業績状況、株価収益率、株価純資産倍率、株主資本利益などです。仮想通貨では、開発側が発表するアップデート情報や仮想通貨に対する国際的な評価などがこれにあたります。

ファンダメンタルズ分析を使うと、国の経済を分析することもできます。財政の赤字率、経常収支の赤字額、物価上昇率、経済成長率などを用いて分析することで、その国の本質的な価値がわかります。

1.1ファンダメンタルズ分析の重要性

ファンダメンタルズ分析は、投資を行う上で非常に重要です。「価値のないものを高く買っていないか」「価値のあるものを安く買えないか」といったことなどが、ファンダメンタルズ分析を利用することで見えてきます。

また、株式市場の場合、市場価格は適正価格に近づくと考えられています。市場価値が実際の価値より高い状況で投資を行えば、最終的に損をする可能性があり、市場価値のほうが低いときに投資を行えば、最終的にはリターンを得られるという考え方です。主に長期的な投資を行う際に利用されます。ファンダメンタルズ分析は、今後の投資先を決める上でも欠かせない指標となるのです。

仮想通貨においては、まだ歴史が浅いためファンダメンタルズ分析のもととなるデータが乏しいといえます。株式とは異なりボラティリティも高く、分析や価格予想自体が難しいという特徴を持ちます。

2 ファンダメンタルズ分析をする上で重要なこと

ファンダメンタルズ分析を行う際には、重要なことがいくつかあります。特に仮想通貨におけるファンダメンタルズ分析では、情報の量と正確性、そして「旬の情報」を捉えるスピードが大切です。

仮想通貨市場は、急激にレートが上下します。「長期的に見ると市場価格は適正価格になる」という株式におけるファンダメンタルズ分析の考えでいくと、仮想通貨市場ではうまくいかないこともあるでしょう。これは、仮想通貨は企業と異なり、本質的な価値を多様な情報から抽出することが難しいためです。

ファンダメンタルズ分析に使う情報は、複数の指標から入手することが大切です。ひとつの場所からの情報だけではリスクが高くなります。情報の信憑性を高めるために必要なことです。

最終的に情報を分析し、投資するかどうか、いくら投資するかを決定するのは自分自身です。「納得がいくまで情報収集する」とじっくり取り組むのもひとつの方法ですが、価格が大きく変動する仮想通貨の場合、時間をかけすぎるとチャンスを逃がしてしまうこともあります。

確かな分析を行いたいのであれば、価格に関する情報をよりスピーディに、正確に、そして大量に得る必要があります。

3 分析するために必要な情報収集の方法

分析には多様な情報が必要と述べましたが、それらの情報は次の方法で入手・収集することができます。「正確な情報」を掴むことが大切なため、仮想通貨取引をしている個人の発信内容やフェイクニュースなどには注意が必要です。

過去にも根拠なく不安を煽るFUD(Fear・Uncertainty・Doubt:恐怖・不確実・疑問)によって、仮想通貨の価格が大きく下がったことがありました。信憑性の高い情報のみを信じるようにして、こうしたFUDは信頼できる機関からの発表なのかをきちんと見定めるようにしましょう。 

以下に信用できる情報源をいくつかご紹介します。

3.1 政府機関

世界中の政府機関が発表する仮想通貨情報は、随時チェックするとよいでしょう。日本なら金融庁の発表がそれにあたります。発信内容に責任を持たなければいけない政府機関の発表であれば、信憑性も自ずと高まります。

また、仮想通貨は国境のない万国共通の通貨でもあります。日本だけではなく、外国政府の発表によって大きく値を変えることもあるため、外国政府が発表する内容にも注目しましょう。 

3.2 仮想通貨取引所

仮想通貨取引所の発表は価格に大きな影響を与えます。「取引の一時停止」「上場コインの発表」など、価格に影響を与える情報はいち早くキャッチすべき情報です。

3.3 仮想通貨開発元

仮想通貨を発行している開発元からの発表も見逃せません。ハードフォークやソフトフォーク、新しい技術の導入などといった発表は価格に影響を与えます。

3.4 世界のニュース

世界の大手通信社が発表する仮想通貨関連ニュースは、チェックすべき情報です。政府が発行する仮想通貨のニュースや、仮想通貨の規制に関するニュースなどが発表されることもあります。

3.5 世界経済

どこかの国の経済が破綻目前、株価の大きな変動、各国の国際や原油価格なども分析の要素となります。例えば、財政破綻によって現金引き出しに制限がかかりそうだ、というニュースがあれば、「現金以外のものに資産を逃がす」ことが予想されます。ひとつの手段として仮想通貨が選ばれれば、価値を大きく上げる可能性があります。

4 テクニカル分析とは?

相場分析には、ファンダメンタルズ分析のほかに、テクニカル分析というものがあります。ファンダメンタルズ分析が本質的な価値から大きく相場を予想していたのに対し、テクニカル分析では過去の値動きをチャートで示し、近い将来のトレンドや値動きのパターンを読みます。

テクニカル分析はチャートだけを見ればよいため、金融や経済に深い知識がなくても予測が可能です。慣れてくれば分析の精度も徐々に上げていくことができるでしょう。

しかし、テクニカル分析では注意が必要な点もいくつかあります。それは、実際の相場は過去のパターンと合致するとは限らないこと、急激な価格の上下が起こると予測が難しくなることです。大きく価格が変動しやすい仮想通貨でテクニカル分析を行うのは、難しいかもしれません。

さらに、テクニカル分析にはいくつかの種類があります。トレンド系、オシレーター系、総合系などがあり、それぞれ分析の方法が違います。簡単に説明すると、トレンド系では、2点以上の下値、もしくは上値を直線で結ぶことでトレンドを読み取ります。左から右に向かって上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドとなります。

オシレーター系では、現在の相場における「買われすぎ」や「売られすぎ」を読み取ることができます。トレンドが発生しにくい揉み合い相場で効果を発揮するというのが特徴です。

さらに、これらの方法の中でも、分析方法は細かく枝分かれしています。すべてを覚えるのは難しいため、テクニカル分析を行うのであればいくつかの方法に絞るとよいでしょう。

5 ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、どちらがいい?

仮想通貨の市場を予測するものとして、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について紹介しました。どちらも覚えておくと、仮想通貨市場の流れを読み解くのに役立ちます。

長期的な投資を考えているのならファンダメンタルズ分析、短期的な投資ならテクニカル分析が向いています。

分析には時間がかかりますが、分析によって仮想通貨市場をさらに深く理解できるでしょう。

執筆者

Liquid編集部

Liquidに関する様々な情報をお知らせします。

関連記事

ポルカドットとは?パラチェーンについても解説
BAT(ベーシックアテンショントークン)とは?特徴・過去のチャートなど
RSIとは | Liquidのチャートでテクニカル指標を利用する
Liquid by Quoine公式ブログ