仮想通貨におけるヒストリカルデータとは?見るべき理由、取得方法などを紹介
ヒストリカルデータとは、過去の値動きを記録したデータのことをいいます。
株式投資やFXでも使われる用語ですが、仮想通貨でも同じように使われています。
ビットコインをはじめとする仮想通貨においても、ヒストリカルデータを取得し閲覧・分析することが可能です。
この記事では、仮想通貨でのヒストリカルデータ取得方法について紹介します。
1 仮想通貨のヒストリカルデータとは?
仮想通貨におけるヒストリカルデータとは、毎時、毎日、毎週、毎月どのような値動きだったのかを確認できるデータのことをいいます。
各コインがこれまでどのような値動きで取引されてきたのかを確認できるため、今後の市場がどう動くのかといった分析に利用することも可能です。
ヒストリカルデータを取得しなくても仮想通貨取引は行えますが、データを見て分析することによって仮想通貨の買いどき、売りどきをある程度予測できるようになるでしょう。
「この動きをするとリスクが高い」「この動きはリターンが出そうだ」ということがチャートからわかるようになれば、効率よくリターンを得られる可能性が高くなります。
はじめは難しいかも知れませんが、慣れてくるとチャートを読み解く力がつくでしょう。
2 ヒストリカルデータを見る必要性は?
ヒストリカルデータは、必ず確認しておかなければならないものではなく、ヒストリカルデータを知らなくても仮想通貨取引を行うことはできます。しかし、仮想通貨がどのようにして価格を上げたのか、もしくは下げたのかを知ることで、自分の中で取引の指標が生まれます。
例えば、ビットコインのヒストリカルデータで値段を大きく下げている日を確認すると、仮想通貨業界で大きなニュースがあった日だったということもあるでしょう。
逆に値段を上げている日は、世界的に経済が落ち込んだ日だったかもしれません。
こういった動きを理解することによって、今後仮想通貨取引をしていく上で「仮想通貨のアップデートが来るから買いが増えるかも知れない」「中国マネーが仮想通貨に流れ込みそうだ」といった予測も立てられるようになるでしょう。
2.1 ヒストリカルデータを見る際のポイント
ヒストリカルデータを見る際にもっとも大切なことは、最安値と最高値を意識することです。今後の取引でこれまでの高値を超えることがあれば、それまでにそのコインを購入した人すべてに儲けが出ている状態になります。
逆に、比較的安値の間に売却した人は、価格が上昇している間は損失となってしまいます。慌てて買い戻しをする人も出てくるでしょう。
そのため、最高値になると買い注文が殺到し、さらに価格を上げ、しかもそれが継続する可能性が高まります。
しかし、最高値でコインを購入した人にとっては、購入した金額を超えていかなければ、所有期間中は損失が続きます。
損失を埋めるために、購入時より少しでも高値になると売却する人も出てきます。市場で高値がなかなか更新されないのは、こういう理由です。
高値近くで購入した人が高値になると売却、すると価格は売却された分下がるため、高値を更新されることはそうそうありません。
よって、「最安値付近で買い、最高値付近で売る」のがもっともリターンの多い方法です。仮想通貨のヒストリカルデータを取得し、最高値と最安値を知っているだけでも、投資を有利に進めることができるでしょう。
3 ヒストリカルデータの取得方法を紹介
ここからは、仮想通貨のヒストリカルデータを取得する方法について紹介します。
3.1 APIを利用して取得する
仮想通貨のヒストリカルデータはAPI(Application Programming Interface:アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を利用して取得することができます。
APIを活用することで、ヒストリカルデータも簡単にダウンロードできます。
各取引所が提供しているAPIでは、現時点での価格をダウンロードするのみで、ヒストリカルデータは取得できません。APIを使ってダウンロードするのであれば、世界中の取引所のチャートデータを蓄積しているチャートサイト「Cryptowatch」(https://cryptowatch.jp/)のAPIを使ってダウンロードすることができます。
しかし、こちらのサイトは英語表記であることから、英語に親しみのない方が利用するのはなかなか難しいでしょう。また、APIへの理解も必要となるため、プログラミングの知識がない方にとっても、APIを利用したヒストリカルデータの取得は厳しいかも知れません。
3.2 無料のwebサイトを利用する
プログラミングの知識や英語ができなくとも、ヒストリカルデータを無料で提供しているwebサイトを利用すれば、簡単にヒストリカルデータを取得できます。無料でヒストリカルデータを提供しているwebサイトはいくつかありますので、自分に合った使いやすいサイトを探してみましょう。
・BLOCKCHAIN
ビットコインのヒストリカルデータなら、「BLOCKCHAIN」がよいでしょう。ほかのサイトよりもデータが豊富です。
・CoinMarketCap
わかりやすさを求めるなら「CoinMarketCap」にアクセスしてみましょう。ビットコイン以外の通貨データも取得できます。
ただし、このサイトではデータを一括ダウンロードすることができません。エクセルなどにコピーし保存したあと、わかりやすくデータを表にするなどして分析に利用するのがよいでしょう。
・investing.com
「investing.com」では、ビットコインのヒストリカルデータをさまざまな法定通貨ペアから選択して確認することができます。日本円だけではなく、世界でのビットコインの値動きについて確認できます。ビットコインの世界的な動きをチェックしておきたいときに役立ちます。
4 【まとめ】過去の時系列を把握し、利便性を高めましょう。
仮想通貨取引を行う上で、より多くのリターンを得たいのであれば、ヒストリカルデータの分析が必要です。
分析する際には、まず過去の最安値と最高値を確認し、今後の取引の指標としましょう。
高値に近くなったら今後反発がきそうか、それとも高値が続きそうか、そのときの情勢と合わせて分析してみると、仮想通貨の値動きがよくわかるようになるでしょう。
分析に慣れてくると、チャートの動きから投資家の今後の動きも見えてくるようになります。チャートに見て慣れる、読むことができる、分析ができるといったように、ヒストリカルデータを閲覧しながらステップを踏み、学習していけば、仮想通貨取引をより有利に進められるようになります。
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執筆者
Liquid編集部
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