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ビットコインの歴史-これまでの歴史を時系列ごとにピックアップ

過熱する仮想通貨取引の流れを受け、ニュースなどでも「ビットコイン」をはじめとした仮想通貨の情報をよく見聞きします。ところが、ビットコインの成り立ちや歴史について知る人は多くありません。そこで今回は、ビットコインの誕生から現在までの歴史について紹介します。

1 ビットコインの歴史について

ビットコインは、2008年インターネット上に「サトシ・ナカモト」が投稿した論文が始まりです。論文には、今までの技術を組み合わせ作られる、新しい概念を持つ電子通貨について書かれていました。

ビットコインが生まれた背景にはさまざまな憶測が飛び交っていますが、発案者であるサトシ・ナカモトが現代の金融システムに疑問を持ったことが発祥であるといわれています。

新しい技術による電子通貨についての論文は多くの科学者から注目を集め、興味を持った人々が共同でソフトウェアを開発し、2009年に最初のビットコインが公開されました。

ビットコインによる初めての法定通貨との交換は、2010年5月に行われました。これにより、ビットコインは現実世界でも利用できる通貨として成立したのです。

その後、ビットコインは世界情勢や金融情勢に左右されながら価格を変動させていきます。また、ビットコインはセキュリティ上優れたシステムではありましたが、ハッキングの被害や各国の規制などにより、大幅に価格を下げてしまうこともありました。

ビットコインは安全なのか、本当に価値があるのかなど世界中で議論は繰り返されました。しかし、そのシステムの利便性から、2013年頃にはビットコインは世界的に浸透し、専用のATMでも利用できるようになるなど、普及が進んでいきます。

2 ビットコインの誕生の歴史【2008~2010】

ここからは、ビットコイン誕生の歴史とそれに関する重要な出来事を時系列で紹介します。

2.1 サトシ・ナカモトの論文

ビットコインの論文を発表したサトシ・ナカモトは、現在でも詳細不明の謎の人物です。日本人ではないといわれていますが、個人なのか団体なのかさえもわかりません。このサトシ・ナカモトが発表した論文には、ビットコインはどこにも属さず、P2Pを通して利用できることや、ブロックチェーン技術によって取引の書き換えが行えないこと、採掘(マイニング)を行ったものには報酬を与える、といった内容です。

論文のタイトルは「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」といい、全文英語で書かれています。サトシ・ナカモトの正体については、さまざまな憶測が飛び交いましたが、現在でもサトシ・ナカモトが誰なのかははっきりしていません。

2.2 ブロックチェーンの最初のブロックが公開

ビットコインの最初のブロックは、2009年1月3日に作られました。ブロックとは、取引を記録しておく台帳のようなものです。ビットコインでは、これがチェーンのように繋がってビットコインそのもののシステムを支えています。そのためビットコインで使われているこのシステムは、ブロックチェーンという名前が付いています。

最初に作られたブロックには、サトシ・ナカモトによって「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks」という言葉が残されています。これは2009年1月3日の新聞の見出しからとった1文です。

この1文は、イギリス政府が2度目の銀行救済を行ったことに関するニュースの見出しです。このことから、サトシ・ナカモトは現在の中央集権型の金融機関に大きな疑問を持っており、その打開の第1歩としてビットコインを開発したのではないかといわれています。

2.3 初めてのビットコイン取引

ビットコインのソフトウェアが公開されてから間もなく、初めての取引が行われました。初めての取引は、2009年1月12日です。サトシ・ナカモトから開発者のハル・フィニーへビットコインを送付したことが、ビットコインの初取引であるとされています。

2.4 初めての法定通貨間の交換

初めてのビットコインと法定通貨の交換は、2010年5月です。ひとりのプログラマーが「ピザを食べたい」と投稿したところ、ピザ2枚と1万BTCの交換が成立しました。仮想通貨であるビットコインが、初めて通貨として利用された瞬間です。

2.5 ビットコイン偽造事件【1840億】

2010年8月15日、ビットコインの歴史の中で最初のハッキング被害が起こります。この事件では、1840億枚ものビットコインが偽造されました。原因はブロックチェーンの脆弱性を狙われたことでしたが、すぐに開発チームが対応にあたり、ことなきを得ました。その後も特にこの事件による影響は残っていません。

2.6 マイニングプールによる初めての採掘成功

2010年9月、「Slush's pool」というマイニングプールが、世界で初めてマイニングプールによる採掘(マイニング)を成功させます。マイニングプールとは、採掘(マイニング)を個人ではなく複数人で行う組織のことで、報酬は採掘(マイニング)に参加した人で分配されます。このときの報酬は50BTCでした。

3 ビットコインの誕生の歴史【2011~2014】

ビットコインは、2011年から世界的に注目を集め始めます。TIME紙をはじめ多数のメディアに取り上げられ、2014年には日本国内でも仮想通貨取引所が誕生するなど、この間はビットコインの歴史の中でも特に注目度の高い出来事が多く発生しています。

3.1 最初の半減期

ビットコインでは採掘(マイニング)報酬額の適性を図るため、採掘(マイニング)報酬を引き下げる「半減期」があります。これはおよそ4年に1度(正確には21万ブロック生成時)巡ってきますが、最初の半減期が、2012年11月でした。このとき、もともと50BTCだった採掘(マイニング)報酬額が、25BTCに引き下げられました。

3.2 闇市場閉鎖

2013年10月、オンライン闇市場「シルクロード」の運営者が逮捕され、闇市場が閉鎖されました。シルクロードはアメリカで違法薬物売買などの犯罪を行っており、その取引の際、ビットコインが利用されていました。

こうしたことから、当時のビットコインの価格はシルクロードと深く関わっており、閉鎖の影響を受けて、ビットコインの価格が一時的に低下します。

3.3 マウント・ゴックス事件

マウント・ゴックス事件は、ビットコイン関連の事件の中で最も有名といえる事件です。マウント・ゴックスは世界最大の取引所でしたが、2014年2月、ハッキングによってビットコインを盗まれ、閉鎖に追い込まれます。

被害額は、当時のレートでおよそ500億円近くといわれています。この事件により、マウント・ゴックスは債務超過により破綻しました。日本では約1,000人のユーザーが被害に遭っています。

この事件のニュースをきっかけにビットコインの存在を知った人も多く「ビットコインは危ない」というイメージが定着しました。

4 ビットコインの誕生の歴史【2015~2018】

 

ビットコインが広く普及し始めた2015年から現在までは、より一層規制が厳しくなる国々がある一方で、日本政府は着々と制度を整備していきました。

4.1 日本で取引所が登録制を導入

2017年4月、日本でも広がりつつある仮想通貨取引を受け、金融庁が仮想通貨取引所の登録制度を導入しました。

テロ資金やマネーロンダリングなどの犯罪に仮想通貨が悪用されないよう、国が監督するためです。

国が動き出したことで、仮想通貨取引の安全性を確保するための基盤が作られ始めました。

4.2 日本での消費税撤廃

2017年7月には、ビットコインを購入する際の消費税が撤廃されました。

消費税の撤廃は、「仮想通貨が通貨と同じ位置づけになった」ことを意味します。これにより、ビットコインは実際に決済用の通貨として幅広く利用できるようになり、国内でもビットコイン決済を導入しやすくなったのです。

4.3 ビットコインの分裂

2017年8月に新しいビットコイン「ビットコインキャッシュ」が誕生しました。分裂した理由のひとつには、ビットコインの取引が世界中で広がり、ビットコインの情報処理速度が遅くなってしまったことが挙げられます。

ビットコインの分裂は採掘者(マイナー)が主導し、分裂に際して懸念されていた混乱もさほどありませんでした。2018年2月現在、主要アルトコインとしてビットコインキャッシュは多くのユーザーに取引されています。

4.4 金融庁による仮想通貨取引所の登録制

2017年9月には、実際に金融庁による仮想通貨取引所の登録が始まりました。

このとき、「金融庁登録仮想通貨事業者」の第1号として認定を受けたのは、QUOINEXをはじめとする11社です。2018年1月17日の段階では、計16社が登録されています。

明確な登録基準は公表されていませんが、資金面だけではなく、安全性も評価の対象となっています。

5 これからのビットコインはどうなる?

短期間で価格の乱高下を続けるビットコインは、価格が上昇するたびに「バブル」とされ、価格が下がると「バブルの崩壊」といわれます。

しかし、2008年から2018年2月現在までの歴史を紐解いてみると、トラブルはありながらも確実に進化し、価格も上昇していることがわかります。

もともとビットコインは決済手段のひとつとして生まれたものであり、投資や資産運用を目的として生まれているわけではありません。

この先、ビットコインが誕生した理由が尊重されるようになれば、価格は安定し、ひとつの通貨として世界中で利用されるようになるでしょう。

執筆者

Liquid編集部

Liquidに関する様々な情報をお知らせします。

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