<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://q.quora.com/_/ad/f36e97ab990e4ac69c2734d14b05a7cc/pixel?tag=ViewContent&amp;noscript=1">

検索するキーワードを入力

現物と先物の違いは?ビットコイン取引で知っておきたい基礎知識

メインイメージ

投資の世界でよく聞かれる言葉に「現物取引」と「先物取引」があります。

自分にはどのような投資方法が合っているのか迷ったとき、現物取引と先物取引の違いをより詳しく知ることで、選ぶべき投資法が見えてきます。

ここでは、現物取引と先物取引の違いと、それぞれの特徴について詳しく解説します。

1 「現物取引」と「先物取引」について

仮想通貨取引でも、株式投資やFXのように現物取引と先物取引があります。

現物取引では、投資する仮想通貨を現在の価格ですぐに購入しますが、先物取引では未来の価格を予想し仮想通貨を取引します。 

現在の価格で売買する「現物」は仮想通貨取引でもっともわかりやすい方法ですが、短期間で大きな利益を得たいときには「先物」で仮想通貨取引をするのもひとつの方法です。

それぞれに特徴が異なり、取引の考え方や投資方法にも違いがあります。現物と先物、それぞれの基本情報や特徴、違いなどについて見ていきます。 

2 現物取引について

現物取引は、もっともわかりやすい仮想通貨の取引方法です。例えば、現在のビットコイン価格が1BTC50万円だったとき、ビットコインは50万円でそのまま売買されます。

 

2.1 現物とは?

現物取引とは、今実際に売買できるものを取引することをいいます。

例えば100円の野菜を購入したいと思った場合、購入者は100円を支払えば、売り主側から100円の野菜を購入することができます。これが、現物取引です。

仮想通貨の場合はデジタル上で管理されるため、法定通貨のように目に見える形があるわけではありません。

しかし、取引することで所有者が変わることから、実際に売買取引ができる現物といえます。

 

現物取引の特徴は、「売買がわかりやすい」ことです。

買いたい人と今売りたい人がマッチングされれば、すぐに現在のレートで売買を行えます。

現物取引では、今自分が所有している資産以上の仮想通貨を購入することはできません。

例えば、仮想通貨取引に利用できる資金が100万円だった場合、購入できる仮想通貨の上限は100万円です。

つまり、現物取引の場合は、投資できる金額の上限が決まっています。

そのため、上限以上の損失はありません。これは、現物取引のメリットといえます。

現物取引で利益を出すためには、現物を購入して、購入時よりも価格が高くなったときに売るのが基本です。

価格が下がったときに売却すると損失に、上がったときに売却すると利益になります。

現物取引は、購入・売却いずれのタイミングも自分次第です。現物取引は、短期的な売買ではなく長期的な売買が向いています。

 

 2.2 現物取引の例

ここからは、現物取引の例をご紹介します。

 

ビットコインの価格が50万円のとき、3BTC150万円分を購入したとします。3ヶ月後、1BTCが60万円になったので、所有していたビットコインをすべて売却しました。

この場合「60万円×3BTC=180万円」となり、1BTCあたり10万円の利益、総額で30万円の利益となりました。

 

同じように、3BTC150万円を購入しましたが、2ヶ月後急に現金が必要になってしまい、1BTC40万円のときに売却したとします。この場合「40万円×3BTC=120万円」となり、合計で30万円の損失となりました。

このように、現物取引では価格が上がったタイミングで売却すれば利益に、価格が下がったタイミングで売却すれば損失となります。

3 先物取引について

現物取引よりも少し複雑でわかりにくいのが先物取引です。

実際に先物取引をしてみると理解が深まりますが、知識もなく先物取引を行うのはリスクがあります。ここからは、先物取引について、詳しく解説していきます。

3.1 先物とは?

現物に対し先物とは、現在の価格ではなく「将来の価格をあらかじめ決めた商品」のことです。

例えば、売買を行うもの同士が「3ヶ月後に100万円で1BTCを購入する」という約束をします。もちろん、現時点では3ヶ月後1BTCあたりの価格はわかりません。

それでも、「3ヶ月後には100万円で1BTCを売買します」と契約をします。

この場合、たとえ3ヶ月後に1BTCあたりの価格が変わっていたとしても、約束をした100万円で1BTCの売買を行います。

これが、先物取引の流れです。

 3.2 先物取引の例

少し分かりにくい概念のため、先物取引の例から考えてみましょう。
売り側と買い側が、3ヶ月後に1BTCを50万円で売買する契約を交わしました。

売り手は、3ヶ月後に1BTCの価格が30万円になるだろうと予想していたため、今この契約をしておけば、20万円の利益が出ると判断したからです。

一方買い手は、3ヶ月後に1BTCの価格が70万円になるだろうと予想していました。そのため、今のうちに購入することを約束しておけば、20万円の利益が出ると判断したからです。

3ヶ月後、実際の1BTCあたりの価格は30万円でした。

この結果、「3ヶ月後にビットコインの価格が30万円になるだろう」と予想していた売り手は予想通り、20万円の利益を得ることができました。

一方、「3ヶ月後にビットコインの価格が70万円になるだろう」と予想していた買い手は、予想が外れ、20万円の損失を生んでしまいました。

このように、現物取引では買い手が価格上昇で利益を得るのに対し、先物取引では売り手が価格下落時に利益が得られます。買い手にとっては「将来的な価格変動リスクを下げられる」というメリットがある一方、「将来の価格がわからないため、取引を行ったどちらかが損をする」というデメリットがあります。

上記ではわかりやすくするために「売り手」と「買い手」の一対一でのやりとりを例に説明しましたが、実際には市場でやりとりされているため、売り手と買い手がマッチングしなくとも、「売り手」からはじめることもできますし、「買い手」からはじめることもできます。

3.3 先物取引の特徴

先物取引には、

「差金決済ができる」

「限月に自動で決済される」

「レバレッジをかけられる」

という3つの特徴があります。

 

先物取引の「差金決済」とは、売買した金額の差額で決済を行うことです。

例えば、100万円で仮想通貨を購入し、110万円で売却した場合、先物取引では利益として出た10万円だけを受け取ることができます。

これは現物取引では禁止されている、先物取引独自の特徴です。 

また、先物取引には「限月」があります。

先物取引ではあらかじめ取引の期限が決められており、限月とは、先物取引の期間が終了する月のことをいいます。この月までに決済を行わなかった場合、自動的に決済が行われる仕組みになっています。

最後の特徴は「レバレッジ」です。

レバレッジとは、取引保証金にかける倍率のことをいいます。FXと同じく、仮想通貨でも証拠金を元手にその何倍ものレバレッジをかけ、自己資金よりも多額の取引を行えます。

レバレッジの倍率は取引所によって違いますが、例えば最大10倍のレバレッジが可能な取引所であれば、10万円を証拠金として100万円分の仮想通貨取引ができるようになります。

レバレッジをかけて価格が上がれば、大きな金額を得ることができますが、価格が下がったときには大きな損失になってしまいます。

4 【まとめ】現物と先物の違いについて

現物取引は取引時の価格そのままで売買を行うため、仮想通貨を安く買って高く売ることで利益を得ることができます。

現物取引は自己資金のみで行い、売買タイミングは自分で決定できるため、大きく損失が出ることはありません。

一方先物取引では、あらかじめ価格を決めておき、限月までに差金決済を行うという特徴があります。

限月までに利益を確定できなければ自動的に決済されてしまうため、完全に利益をコントロールすることができません。

現物取引と先物取引の違いを理解できると、自分がどちらの取引に向いているのか分析することができます。

リスクをなるべく減らしたいときには現物取引が、リスクをとっても大きな利益を短期間で得たいときには先物取引というように、状況に合った取引方法を選択しましょう。

執筆者

Liquid編集部

Liquidに関する様々な情報をお知らせします。

関連記事

ポルカドットとは?パラチェーンについても解説
BAT(ベーシックアテンショントークン)とは?特徴・過去のチャートなど
RSIとは | Liquidのチャートでテクニカル指標を利用する
Liquid by Quoine公式ブログ