ビットコインの「ボラティリティ」とは?価格変動率の影響からメリット・デメリットまで

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ボラティリティとは、金融商品の価格変動を表す言葉です。

価格差の度合いによって、その差が激しければ「ボラティリティが高い(大きい)」、少なければ「ボラティリティが低い(小さい)」というように使われます。

広い意味では、数値やデータの差を指しますが、株式や証券といった金融商品の場合には、価格の激しい乱高下が起こった際に利用されます。

ここでは、ビットコインにおけるボラティリティとはどういう意味なのか、価格変動による影響やメリット・デメリットについて解説します。 

1 ビットコインのボラティリティとは?

冒頭で金融商品におけるボラティリティについて少し触れましたが、ビットコインにおけるボラティリティも意味は同じで、大きな価格変動を起こした際に使用します。

ビットコイン価格の変動性ともいえるでしょう。

株式やFX(Foreign Exchange:外国為替証拠金取引)よりも価格の乱高下が激しいビットコインでは、ボラティリティの高さによって市場にもさまざまな影響を及ぼします。そのため、どの程度のボラティリティがあったのかをチェックしておくことは、取引において重要な要素であるといえるでしょう。

一般的に投資の世界において、ボラティリティが高いものはリスクが高くデメリットが大きいといわれます。しかし、ボラティリティの高さは取引を行うユーザーに大きな利益をもたらすことも確かです。

ビットコイン価格のボラティリティの高さは、市場やユーザーにどのような影響が出るのか、詳しくみていきましょう。

2 ビットコイン価格へのボラティリティの影響

一般的に、ビットコイン取引においてリスクが高いといわれるのは、ボラティリティが高く、常に先の価格が読めないからです。

そのため、ビットコイン価格のボラティリティの高さは、仮想通貨取引ユーザーにとって富をもたらすこともありますが、逆に大きく資産を減らす結果になってしまうこともあります。

1日の中でも大きく値動きするビットコインは、価格差による利益を狙って取引する人にとって、次のような影響を与えることが考えられます。

2.1 リスクとリターンの幅が拡大する

ビットコインの価値がまだほとんどなかったころからビットコインを所有している人にとっては、価格変動が大きくても、特段気にならないかもしれません。

なぜなら、もとよりほとんど価値がなかったものであれば、いつ売却してもプラスになる確率の方が高いからです。

しかし、ビットコインの価格が大きく上昇した2017年ごろから取引をはじめたユーザーにとっては、ボラティリティの高さに振り回されてしまうこともあるでしょう。

特に価格が大きく下がるような変動があれば、保有している資産もそれに比例し、目減りすることになります。株取引においてもこのようなリスクは十分に考えられます。

しかし、変動率が株よりも大きいビットコイン取引では、利益だけではなく損失も株式投資より大きなものになってしまうことは覚えておきましょう。

前述したように、ビットコインのボラティリティが高いことはハイリスクとなる要因になり、それに振り回されてしまう人も多くいます。

しかし、ビットコインのボラティリティの大きさに惹かれて仮想通貨取引を始めたユーザーにとっては、ボラティリティが低くなってしまうことでハイリターンが期待できなくなってしまいます。

ビットコインのボラティリティは今後、市場が成熟して拡大するに連れて小さくなっていくと考えられています。ボラティリティが小さくなるにつれて取引によって得られるリターンの大きさは縮小していき、同時に、リスクも小さくなっていくものと考えられています。

取引を行うユーザー側がビットコインや仮想通貨にどのような期待をしているかによって、ボラティリティによる影響は異なります。

3 ボラティリティが高いことでビットコインに及ぼすメリット

ボラティリティが高いことは、リスクも高いと前述しましたが、ボラティリティが高いことは悪いことばかりではありません。ボラティリティが高いことによって、ハイリターンを期待できることもあるからです。 

3.1 得られる利益が大きい

株でも同じことがいえますが、同じ投資額でも利益が出た際、ボラティリティが低いときよりその差が大きいことは大きなメリットです。

特に短期的に利益を出したい場合には、ボラティリティの高いビットコイン取引は、株やFXよりも有利です。特にビットコインをはじめとする仮想通貨は、大きな価格変動が1日の間で何度も起こります。そのため、取引の仕方によっては、1日に何度も大きな利益を得ることも可能です。 

3.2 レバレッジをかける必要がない

ボラティリティがビットコインよりも低い株取引・FX取引では、証拠金を入れてレバレッジをかけても短期間で大きな収益を出すのはなかなか難しいでしょう。大きく利益を出したいのであれば大きく投資を行う必要がありますが、その分リスクに直結しているため、大きな損失を出す可能性があります。

もともとボラティリティの高いビットコインおよび仮想通貨では、レバレッジをかけずとも大きなリターンを得られることもあります。証拠金を入れて資金を借り入れることなく投資ができ、さらに、大きなリターンを期待できることはボラティリティの高いビットコインおよび仮想通貨の大きなメリットといえるでしょう。

ビットコインの価格が落ち着いてしまったときには、ビットコイン以外の仮想通貨取引を行ってもいいでしょう。いつでもビットコインだけではなく仮想通貨全体の価格をみて、特にボラティリティの高い仮想通貨を探してみましょう。 

4 ボラティリティが高いことでビットコインに及ぼすデメリット

ボラティリティが高いことで考えられるのは、メリットだけではありません。ボラティリティが高いときには、低いときよりも気をつけるべき点がいくつかあります。

4.1 リスクが大きく、初心者には難しい

まず、ボラティリティの高さによって起こりうる資産の喪失です。1BTCを今日50万円で購入したのに、翌日には1BTC20万円になっていたとしたら、1日で30万円の損失を出したことになります。

このときに購入していたのが1BTCではなく10BTCだとしたら、その損失額は300万円です。株ではビットコインのようなボラティリティの高さはないため、レバレッジをかけない限り、損失があったとしてもそこまで大きくなることありません。

しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨の場合には、ボラティリティが高くなるほど損失も大きくなります。失っても問題のない程度の取引に留めておくのがよいでしょう。

仮想通貨取引で利益を出したいと考えているのであれば、価格変動は常に注視しておかなければなりません。しかし、四六時中レートをチェックするのは難しいため、初心者が効率的に仮想通貨取引を行うのは厳しいでしょう。 

4.2 決済時に価格が下がっている可能性がある

ビットコインは単純に売買を行うだけではなく、決済用の通貨としても利用できます。しかし、朝に価格をチェックしたら、価格が上がっていたため買い物にでかけ、実際に決済するときには価格が下がっていた、ということも珍しくありません。ビットコインを決済手段として利用したい方にとっては、ボラティリティの高さは歓迎できないでしょう。

ボラティリティの高いビットコインや仮想通貨取引においては、メリットだけではなくこのようなデメリットにも目を向ける必要があります。仮想通貨に何を期待しているのか、ビットコインで何をしたいのか、あらためて考えながら資産運用してみましょう。

投稿者

Liquid編集部