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仮想通貨のノードとは?気になる役割や種類を解説

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仮想通貨のノードとは、仮想通貨のネットワークに接続されている全ての通信機器のことをさします。
ノードには節、結節、こぶといった意味があり、転じて「構造体を構成する要素」のことを意味します。ノードには種類があり、種類ごとに役割や機能が異なります。
ブロックチェーンの仕組みをより深く知りたいのであれば、ノードの種類と役割について理解しておくとよいでしょう。
今回は、仮想通貨におけるノードの役割や種類を解説します。

1 仮想通貨のノードって何?どんな役割なの?


仮想通貨におけるノードとは、前述したようにネットワークによってつながっているすべての通信機器のことです。
パソコンやスマートフォンなど、仮想通貨の取引を行える端末はいくつかありますが、これらの端末がノードです。
仮想通貨において、ノードは非常に重要な役割を担っています。それは仮想通貨取引の監視です。
ブロックチェーンの監視システムは、P2P(Peer to Peer:ピアツーピア)ネットワークで利用者すべての通信機器を接続することで成立しています。
銀行などの中央集権的な管理組織を置かない仮想通貨の場合、銀行員や銀行の独自システムのように、取引や通貨を管理・監視されません。
その代わりに、ネットワークにつながっているそれぞれのノードが、お互いに取引や通貨の動きを監視しています。
どこかのノードで取引が行われると、ほかのノードにもその取引が記録されます。
ネットワークに参加している多数のノードが同じ情報を持つことで、一部でデータの改ざんをしようとしても、ほかのノードの記録によってすぐに改ざんが発覚してしまいます。
ハッキングやトラブルが起きたときには、過去の取引にさかのぼりノードを検証することで、どのアドレスがどのような動きをしたのかを突き止めることもできます。
このようにブロックチェーン技術において重要な役割であるネットワークの監視・管理を行うノードには、いくつかの種類と役割があります。

2 仮想通貨の送金ノードの種類について


仮想通貨の送金ノードには、データ量が異なる「フルノード」と「SPVノード」、機能の違う「マイニング機能を持つノード」、「ウォレット機能を持つノード」の主に4つがあります。
ノードがどのような役割でどう利用されるのかは、その端末の所有者がどのように利用するかによって変わります。それぞれについて詳しくみていきましょう。

2.1 フルノード

フルノードとは、最初に生まれたブロックから最新のブロックまでの情報を持つノードです。
フルノードには、これまで行われたすべての取引データが保存されているため、ブロックチェーンの始まりから今までの情報をすべて漏らさず確認することができます。
フルノードによる参加者は、仮想通貨取引において「どこかに矛盾がないか」「ブロックに格納された取引情報に誤りがないか」監視・管理する役割を持っています。
フルノードは情報量が膨大なため、フルノードによる参加者は主にパソコンから仮想通貨取引を行っています。フルノードがいつもブロックチェーンを監視しているおかげで、フルノードではないスマホからの参加者も、データの改ざんから守られています。
このように、フルノードはブロックチェーンの整合性を保つために欠かせません。
また、近年ではブロック容量拡大にあわせ、同じフルノードでも「剪定ノード」と「アーカイブノード」が生まれています。
アーカイブノードでは、これまでのフルノードと同じくブロックの全記録を保有できます。剪定ノードでは、一度すべての記録をダウンロードしたあと、不要なブロックは削除してしまいます。
より軽く扱いやすい剪定ノードはもちろん、データをすべて保有するアーカイブノードも仮想通貨には欠かせない存在です。
また、上記のようなすべてのブロックチェーンデータに加え、ルーティング、マイニング、ウォレットの役割を持つノードを、フルノードと呼ぶ場合もあります。

2.2 SPVノード

すべての取引データを保有するフルノードに対し、一部のデータだけをダウンロードし、そのほかはフルノードのデータを参照して取引を行うのが、SPV(Simplified Payment Verification:簡単な取引検証)ノードです。
基本的にはダウンロードしたデータのあとに、6個以上のブロックが接続されているかを検証します。6個以上のブロックが生成されていれば、二重取引がないと判断されるためです。
フルノードに比べてダウンロードするデータが少ないため、動作が軽く、スマートフォンでも参加できます。
SPVノードを利用する際に気を付けなければならないのが、SPVノード単体では取引の正当性を検証できないことです。
前述したようにSPVノードは、一部のデータのみダウンロードされるため、それ単体では取引に正当性があるかが判断できません。
また、SPVノードは、フルノードを参照するため、参照した際に自分の情報がみられる可能性もあります。
よりプライバシーやセキュリティにこだわるのであれば、SPVノードでは不安が残ってしまうでしょう。スマホ用ウォレットを利用する際には、このようなデメリットも考えておかなければなりません
しかし、記憶容量の少ないスマホ用のウォレットでは、SPVノードが必要であり、すでに大きく活躍しています。
スマホ用ウォレットがなければ仮想通貨決済の普及も難しくなるため、SPVノードもまたブロックチェーンにとって必要なものです。 

2.3 採掘(マイニング)機能を持ち、マイニングを行うノード

採掘(マイニング)機能を持つノードでは、マイニングが行えます。
マイニング機能を持つノードは、取引の承認作業を行い、新規ブロックを生成します。ブロック生成の報酬として新規発行コインを受け取ることができます。
マイニングはフルノードの一部です。フルノードの利用者が、ネットワークを監視するだけではなく、取引の承認や新規ブロックの生成を行うと「採掘者(マイナー)」となり、マイニング報酬を受け取ることができます。
しかし「フルノード=マイナー」とは限りません。フルノードであるけれど、マイニングを行わないノードもあります。マイナーはあくまでも「マイニングを行うもの」で、フルノードと同じではありません。

2.4 ウォレット機能を持つノード

ウォレット機能を持つノードとは、ウォレットとしての機能を主体としているノードをいいます。スマホ用に軽量化されたSPVノードのウォレットや、パソコンを使ったフルノードのウォレットは、どちらもウォレット機能を持つノードです。
より安全やセキュリティ面を考えるのであればパソコンを利用したフルノードのウォレット、利便性・軽量性を重視したいときにはスマホのSPVノードウォレット、といったように、それぞれ柔軟に利用するとよいでしょう。 

3 まとめ


ノードとは、仮想通貨ネットワークに接続するすべての端末のことです。
つまり、仮想通貨取引を行っているスマホやパソコンなどの通信機器がノードなのです。
仮想通貨の世界、とりわけビットコインにおいては、ノードがブロックチェーンを維持するために重要な役割を担っています。
中央に管理者を置かない代わりに、ノードがお互いを監視し、成り立っています。
データ量が膨大になってしまった現在では、フルノードを活用するのは難しいですが、より安全に、より安心して取引を行いたい場合はブロックチェーンのデータをダウンロードし、フルノードで行うとよいでしょう。
逆にスマホを主体にして軽くノードを扱いたいなら、スマホでも活用できるSPVノードが向いています。
状況に応じて上手に使いわけるのがよいでしょう。

執筆者

Liquid編集部

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