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ブロックチェーン上での契約する仕組み「スマートコントラクト」とは

メインイメージ

ビットコインなどの仮想通貨を支える技術であるブロックチェーン。

ブロックチェーンには、世界で行われている取引内容がすべて記録、公開されています。「スマートコントラクト」はそんなブロックチェーンの技術を活用した「契約」に関する技術です。

スマートコントラクトを活用することで、契約に関するさまざまなことができるようになります。

今回は、スマートコントラクトとはどのような技術なのか、詳しく解説します。

1 スマートコントラクトとは?

スマートコントラクトとは?

スマートコントラクトとは、インターネットを介した商取引のことです。

あらかじめ決められたプログラムに基づいて契約を締結し、それを履行します。

つまり、自動化された契約手続きということです。

スマートコントラクトの流れは、自動販売機をイメージすると分かりやすいです。

自動販売機は、あらかじめ決められた額のお金を入れてボタンを押すことで商品が出てきますが、これもいわば契約の自動化です。

自動販売機は、人同士で売買契約の書類や何らかの合意をしたわけではありません。

自動販売機にあらかじめプログラムされた「お金を入れてボタンを押すと商品が出る」という行為で商品を買うことができます。

これは、プログラムによって自動で行われた契約という点では、スマートコントラクトとよく似ています。

1.2 イーサリアムのスマートコントラクトとその応用

スマートコントラクトのシステムは、イーサリアムが取り入れていることで知られています。

例えば、ビットコインの送金の場合は、送金する側のウォレットから相手のウォレットに送金したという「送金情報」だけが記録されます。

これに対して、スマートコントラクトの技術が用いられているイーサリアムでは、送金したという情報のほかにもさまざまな情報を記録することができます。

その中のひとつが契約に関する情報です。

イーサリアムのスマートコントラクトは自由度の高い記述が可能で、これがあるためにイーサリアムを購入するユーザーも多いです。

また、スマートコントラクトは不動産取引でも応用が考えられています。

不動産取引では、取引が完了するまでに時間がかかったり、手数料が発生したりします。

このような煩雑な手続きが必要な不動産取引にスマートコントラクトを応用することで、時間とコストの削減に繋がるのではないかと期待されており、さらに、ブロックチェーンの技術によって物件の所有者の証明もできるのではないかと考えられています。

実際に応用された事例はほとんどありませんが、現在さまざまな分野でスマートコントラクトの活用が考えられており、実証実験も行われています。

2 ブロックチェーンとスマートコントラクト

ブロックチェーンとスマートコントラクト

スマートコントラクトにおいて、「契約内容の改ざんを予防できる」という点でブロックチェーンの技術が大きな役割を果たしています。

ブロックチェーンとはその名の通り、複数の取引データを記録した「ブロック」を「チェーン」のように繋いでいる技術です。すべての取引データが保持され、契約が時系列で残り、記録された取引データは誰でも閲覧することができます。

 

ブロックチェーンでは過去の取引データから新しい取引データを順番に繋いでいくのですが、新たな取引データが繋がれるときに、過去の取引データの一部を埋め込みます。

そのため、もし過去の取引データを改ざんするなら、その後に繋がれている取引データもすべて改ざんしなければなりません。

また、ブロックチェーンはどこかで一元管理されるのではなく、分散して管理されます。

それぞれのユーザーが分散して管理しているため、どこかひとつが外部からの攻撃を受けデータが改ざんされても、ほかのユーザーと繋がっているため、すぐに復元することができるのです。

さらにそれぞれのユーザーによって管理されているデータは、お互いに正当性をチェックし合う仕組みとなっています。

このようにスマートコントラクトはブロックチェーンの仕組みによって、高度なセキュリティで守られています。そのため、改ざんをすることは容易ではありません。

 

3 スマートコントラクトの特性や仕組み

スマートコントラクトの特性や仕組み

3.1 スマートコントラクトの仕組み

前述したように、スマートコントラクトとは契約の自動化を実現する仕組みです。

そのため、そのプログラムでできることをあらかじめ記載しておけば、そのとおりに実行してくれます。

例えば「2018年の3月1日、住宅の代金1,000万円がAからBに振り込まれる。同時に住宅の所有権をAに移す」という指示をしておけば、そのとおりに動きます。

ただしあくまで「契約」なので、お互いの同意がない場合には、契約が破棄されます。

簡単にいえば、ブロックチェーン上に契約書を作って、それにお互いが合意した場合のみ、契約が履行されるというシステムです。

そのため、3月1日になっても1,000万円が振り込まれなかった場合、住宅の所有権がAに移ることはありません。

3.2 スマートコントラクトの特性

スマートコントラクトの特性としては「コストや時間を削減できる」「相手の信用度を図る必要がなくなる」という2つがあります。

本来契約を行うには、契約を締結し、締結した契約を履行するまでに第三者が必要でした。しかし、スマートコントラクトを活用すると、契約の締結から履行までを自動化し、人の手を介さずに行うことができます。

あらかじめプログラムをブロックチェーン上に記載しておけば、条件を満たした契約を自動で実行してくれるのです。人を介さないため、その分コストや時間を削減できます。

また、相手の信用度を図る必要がないこともスマートコントラクトの特性のひとつです。

例えば、自分が保有しているものを売りたいとき、直接欲しい人に売るのではなく、リサイクルショップを利用することがあります。これは、個人対個人では相手の信用度が低いため、信用度の高いリサイクルショップという第三者が入ることによって、信用を保証してくれるシステムです。

しかし、スマートコントラクトの場合、すべて自動で行ってくれるため、相手が信用できるかどうかを判断する必要がありません。売買契約やお金の貸借など、リスクが伴う契約をするのに最適です。

また、リサイクルショップという第三者が介入しないことにより、前述したコストや時間の削減にも繋がります。

3.3 スマートコントラクトのデメリット

一方、スマートコントラクトには、契約の変更ができないというデメリットもあります。

第三者を介した契約の場合は、契約を結んでいても、手続きが可能であれば契約を変更することが可能です。

しかし、スマートコントラクトの場合は、条件を満たしていれば自動で契約が締結され、取引データがブロックチェーン上に記録されます。

ブロックチェーン上に一度記録された取引データは改ざんすることができないため、一度結んでしまった契約を後から変更することは難しいでしょう。

もし、どうしても契約の変更をしたい場合には、第三者が入って調整を行うしかありません。後から契約の変更ができないことは、なかなかスマートコントラクトの活用が進まない理由のひとつです。

仮想通貨以外にも、さまざまな場所での活用が期待されているスマートコントラクト。デメリットの解決ができれば、革新的な技術になると期待されています。

 

 

 

QUOINE株式会社

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執筆者

Liquid編集部

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