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当社CTO Mario AMAサマリー掲載(2018年8月3日配信分 )

メインイメージ

先日8月3日(金)に行われました当社Chief Technology Officer、MarioによるAMA配信内容のサマリーを掲載いたします。
※AMAとは
Ask Me Anythingの略で何でも私に聞いてね、という意味の英語のネットスラング表現です。配信者が視聴者からの質問に答える形式の動画配信を指すことが多いです。

当社AMAの最新情報については、QUOINE海外版Facebookアカウントにて随時更新されます。
今後も予定しておりますので、宜しければぜひ登録をお願いします。

上記リンクに英語全文へのリンクもございます。

以下AMAの内容です。
回答者(以下A):マリオ・ゴメス・ロザダ
当社共同創業者、社長兼CTO
Q:動画配信の視聴者さま

 

A:Liquid.plusのロードマップに関して、私たちの元に多くの質問が届いておりますが、ロードマップの進捗が遅れている点について、日本の金融庁から出された業務改善命令をはじめ、いくつかの理由が挙げられます。これらの影響による遅れは避けられない上に、テクノロジーは常に変化していくので、ロードマップも常に変化していきます。進捗の遅れによって不満があるのは重々承知しておりますが、できるだけ早くLiquidを稼働させる事が我々の最優先事項だと考えております。


Q1:コミュニティ側にはしばらくの間、マリオ氏から音沙汰無い状態でしたが、どういった動きをされていたのでしょうか?

A:ご存知かと思いますが、他の複数の日本の仮想通貨取引所と同時に、弊社も日本の金融庁から業務改善命令が出された為、金融庁への対応に全力を注いでいる状況です。業務改善を目指す中で金融庁の検査に通る事をまず最優先に考え、この2ヶ月は、金融庁から求められている書類等を開示するなどの対応を行なっておりました。業務改善命令には改善点が複数記載されており、それに全力挙げて対応しております。

Q2:マリオ氏はLiquidの開発において何を担当されてらっしゃいますか?

A:プロダクト開発を担当しており、中でもフロントとバックエンド、そしてMMOエンジンを担当しております。また、UI(ユーザーインターフェース)のデザインにも大きく携わっております。私はデザイナーや開発者たちとできるだけコミュニケーションを取るように心がけている他、最高のユーザーエクスペリエンスを提供する為に、コミュニティからも意見や要望を取り入れるように努めております。先ほどMMOエンジンについて少し触れましたが、MMOエンジンを担当しているバックエンドのチームにも携わっております。

(補足:MMOとは、マルチマーケットオーダーブックの略であり、BTC/JPY→BTC/USDなど異なる市場間の注文を反映する事が可能となるシステム)

Q3:Liquidプラットフォームのローンチで最も期待している事は何でしょうか?

A:Liquidプラットフォームはその名の通り、取引の流動性を向上する事が一番の目的です。その為、MMOエンジンが重要な鍵となっており、既に行ったテストではポジティブな結果が出ております。アンドレが先日デモをお見せしたと思いますが、Liquidプラットフォームは、ある注文板から他の市場の注文板に流動性を反映させる事ができ、例えば日本市場(JPY)とシンガポール市場(SGD)の別々の異なる市場にも注文を反映させる事ができるなど、非常にスプレッドを小さく、タイトに抑える事ができます。ですから、Liquidプラットフォームで流動性を更に高める事、そしてタイトなスプレッドでの取引を実現できる事を期待しております。

Q4:マリオ氏のチームではどんな事をしているのでしょうか?

A:バックエンドシステムの準備をしており、特にMMOシステムの構築は非常に骨の折れる作業です。私たちは、最終的な成果物に対するリスクをできるだけ軽減するために、断続的にリリースを行なっております。このように少しずつリリースを重ねていく事で、完成間近の最終的な段階でのリスクを最小限に抑える事ができます。私たちは、ウェブサイトのインターフェイスにおいても同様のアプローチを取り入れております。こういったそれぞれの取り組みがやがて一つの線となり、私たちが目標としているLiquidプラットフォームの姿に近づけてくれる事でしょうし、今後の数週間で起こる多くの変化もLiquidプラットフォームの形成に密接に関わってきます。QUOINEXとQRYPTOSの2つの取引所の統合を予定しておりますが、この統合に向けてやらなければならない事がたくさんあり、同じ種類のソースコードがバックエンドに組み込まれている事を確認しながら、膨大なデータ移行を行わなければなりません。

Q5:QASHのICOから現在に至るまで、企業としてどんな学びや気づきがありましたか?

A.:QASHのICOを行なった事で、多くの経験や学びを得る事ができたと思っており、この経験があったからこそ、私たちはICOプラットフォームをローンチする事ができました。このICOプラットフォーム上でこれから新しくICOを行うチームに対して、QASHのICOで学んだノウハウや経験を、彼らのICOプロジェクトにおけるプロセス効率化に役立てていきたいと考えております。既に複数のICOをローンチしましたし、Brylliteに至ってはICOの完売を達成する事ができました。ですから、QASHのICOを始めとする我々のノウハウを、これから新たにICOを行う予定の方々に伝え、手助けしていきたいと考えておりますし、実際にトークンセールを行うとなるとセールスだけでも非常にリソースを割かなければならなかったりするのですが、ICOホスティングのような形でサポートができれば、彼らはプロジェクトの進行やプロダクト開発に専念でき、きっと役に立つでしょう。

Q6:Liquidプラットフォームのローンチはどんな意義があるのでしょう?何をもたらしてくれますか?

A:取引所プラットフォームにおいて、流動性は非常に重要な要素です。MMOシステムが異なる市場(ex.日本とシンガポール)を結びつけてくれる事で、流動性を供給するだけでなく、更に流動性を生み出してくれると期待しております。異なる仮想通貨取引所間を一つの取引プラットフォームに集約する事ができるWorld Bookを活用すれば、活発な市場の流動性を、取引があまりされていない市場にミラー、コピーする事が可能となります。

Q7:日本の金融庁とのやりとりはどんな状況でしょうか?

A:私たちは彼らとのコミュニケーションに多くの時間を割いており、業務改善命令における指摘事項の改善に向けて最善の努力をしております。
追記:金融庁に関する質問を、多くのコミュニティ参加者から受け取っております。しかし、全ての質問には返答しかねますのでご了承下さい。

Q8:World Bookの開発の進捗状況はどうでしょうか?

A:MMOの開発には本当に多くの時間を割いており、フロント、バックエンドの双方から開発が進められています。こちらも断続的にリリースするような方法で進めており、今後2週間以内に最後のリリースを行う予定です。ただ、この最後のリリースでWorld Bookが実働、開始される訳ではなく、Liquidプラットフォームがリリースされ次第、利用可能となる予定です。

Q9:DMA(ダイレクトマーケットアクセス)や、T+1、プライムブローカレッジといった機能はいつ頃利用可能になる予定でしょうか?現在の課題感としては、これらの機能を銀行やカストディパートナーに提供する事なのか、または開発の部分なのか、どちらでしょうか?

A.DMA機能は計画にはありますが、Liquidプラットフォームのローンチ時点における実装は予定しておりません。DMAをもし実装する場合は、実装前により多くのパートナーや銀行と提携する必要があるでしょう。

Q10:栢森氏は以前、「QASH(Liquidトークン)が仮想通貨の時価総額で上位5位に入るだろう」と発言していましたが、マリオ氏はどのようにお考えですか?

A:私も栢森氏と全く同じ意見、見解です。私自身も多くQASHを保有しております。多くの方は、短期間的な目線でQASHを見ていらっしゃるかもしれませんが、私は長期的な目線で見ています。開発に密接に携わっていた立場から言えば、QASHは成功すると強く信じております。ですから、価格の変動はもちろんありますが、私は保有し続けております。

Q11:機関投資家からの関心はあるのでしょうか?

A:私たちは様々な機関投資家と連絡を取り合っており、詳しくお話する事はできませんが、いくつかの世界的に有名な銀行と話を進めております。提携やパートナーシップの面での話もあれば、投資的な面での話も含んでおります。

Q12:ローンチまでの最大のリスクは何でしょうか?

A:プログラムが上手く作動しない事が一番のリスクですが、断続的にリリースを行うなどして、そういったリスクが起こらないように、品質のクオリティ担保に努めていると自信を持って言えますし、ローンチに向けて計画通りに進むよう、リスクの最小化に努めております。そういう意味においては、率直に言ってあまり大きなリスクは無いと考えております。

Q13:1が最低値で、10を最高値とした場合、Liquidの成功についてどれくらいの確度で考えてらっしゃいますか?

A:12ですね。開発チームとの密に関わっているので非常に自信を持って言えます。開発の進捗に遅れが出ている事は残念な事ですが、しっかりとレギュレーションに沿って進めていくべきだというのが我々の方針であり、確実に進めていく事は将来的な成長に大きくプラスに働く事でしょう。

Q14:新しいモバイルアプリの公開はLiquidプラットフォームと同時に行われるのでしょうか?

A:まずはウェブ版のLiquidプラットフォームのみの公開を予定しております。現在モバイル版のウェブサイトと、モバイルアプリの開発にあたっておりもし公開されれば、携帯性と素晴らしいユーザーエクスペリエンスをユーザーの皆様に提供できる事となるでしょう。

Q15:MMOについてお話していただけないでしょうか?

A:多くの時間を割いて開発に努めておりますが、MMOはLiquidプラットフォームの為に開発されていた最初のソフトウェアであり、非常に重要な部分です。2ヶ月前にリリースを行った際には、取引を一旦停止したりしながらもリリースを行う事ができ、そこから断続的なリリースを行なっております。MMOの最後のリリースこそがWorld book機能実装で、2週間以内にMMOの最後のリリースを行う事ができると考えております。MMOはWorld bookの心臓部とも言え、Liquidプラットフォームのローンチと同時に稼働する事になるでしょう。

Q16:QASHの実用性について、何か考えていたりしますか?

A:現在その課題に関して、社内のいくつかのチームを巻き込んで取り組んでいるプログラムがあります。Liquidプラットフォームのローンチ前におおよその枠組みが決まってくるのではないでしょうか。非常に面白いアイデアを取り入れているので、楽しみにしていて下さい。

Q17:現在ロックアップされているQASH/LQDトークンはどうなっているのでしょうか?

A:現状何もされておらず、ロックアップされたままです。

Q17:権利的な観点から、仮想通貨やトークン保有者と株式の保有者の違いは何でしょうか?

A:例え仮想通貨やトークンと株式が違うものであるとしても、私たちの会社の株式と同じぐらい私たちのトークンであるQASHを重要視しておりますし、配慮しております。私たちはユーザーの皆さんにお約束した事を実行し、守るように気をつけていますし、QASHは私たちが最優先事項に置いているLiquidプラットフォームで使用されるユーティリティトークンとして期待されております。

Q18:日本の金融庁が仮想通貨のレギュレーション面に対して率先的にリードしている事は素晴らしいとは思いますが、これはQUOINEにとってプラスに働く事なのでしょうか?

A:これは難しい質問ですね。しかし、日本のレギュレーション面で私たちが従わなければならないものの中には、消費者は不利益を被らないように、消費者を保護する法律など、日本以外でも規制されている項目もあります。消費者保護の観点は、日本だけでなく、日本以外においても大事な観点ではないでしょうか。例えば、日本の金融庁の監督下にある企業は顧客資産と会社の資金を分けて個別管理する事が求めます。私たちは1ヶ月に何回も監査を受け、その中でしっかりとレギュレーションに沿っている事を説明しなければなりませんが、私たちの規制に乗っ取って事業を行うスタンスは、競合以上に力を入れていると言ってもいいでしょう。

Q19:今後、QUOINEは他国のレギュレーション、監督下にある国際的な金融機関とどう一緒に動いていくつもりですか?

A:私も以前金融機関で働いていたので、よく理解しているのですが、そういった金融機関は規制監督下にある、レギュレーションをしっかりと守っている企業のみとパートナーとして一緒に仕事をしようとします。私たちが日本の金融庁の監督下にある事は、機関投資家の方々に高く評価されております。私たちがただ国の規制の監督下にあるという事だけでなく、世界一規制基準が高いと言われている日本の金融庁の監督下にあるからこそ評価されている部分もあるでしょう。

Q20:本日お話できなかった事などを含めて、最後に何か一言下さい。

A:私もQASHホルダーである為、進捗の遅れに対する皆さんの不満というのは理解しているつもりです。このように進捗の遅れが出ている事については、私たちも好き好んでそうしているわけでは無いという事をお伝えしたいです。業務改善命令への対応を含めて、進捗の遅れにはいくつかの理由がありますが、こういった状況下ではスタッフに対するケアも必要です。しかし、Liquidプラットフォームに関して、できるだけ予定通りにリリースできるように、我々スタッフ一同努めて参りますので、よろしくお願いします。

(翻訳提供:株式会社CoinPost様)

 

執筆者

栢森 加里矢(かやもりかりや)

東京大学法学部卒業、ハーバード大学MBA取得。三菱商事、Globespan Capital Partners、ソフトバンクグループにてシニアロールを歴任する中、日・米・アジアで投資・IT・ベンチャーに携わる。2014年11月にQUOINEを共同創業、2016年4月よりCEO。

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